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41回大会は青森県選抜が大会2連覇を達成!東北6県選抜が力を出し切った2日間!カメイカップ2020 U-15東北サッカー選抜大会

日本代表MF香川真司選手や、今野泰幸選手、小笠原満男選手など、多くのスター選手を輩出した「カメイカップ」が10月17日(土)と18日(日)の2日間で開催されました。

新型コロナの感染対策も行い、2年ぶりの開催が実現!

「東北地域から日本代表を…」という、サッカーを愛する人の願いから1978年に開催された「東北ユースサッカー大会」。当社は1988年より特別協賛として大会をサポートし、優勝杯を寄贈したことがきっかけとなり「カメイカップ」が誕生しました。そして、数多くのJリーガーや日本代表選手を輩出する若手の登竜門として、東北のサッカー少年の憧れの舞台となっています。
昨年は残念ながら台風により大会史上初の開催中止となり、今年も新型コロナウイルスの影響で中止になる可能性がありましたが、十分な感染予防対策を講じた上で、無事開催することができました。

感染予防対策として、例年、各選抜が宮城県に集まり行われていた予選ブロックリーグは地域を分散して実施されました。10月17日(土)、南東北3県(宮城、福島、山形)の選抜が宮城県の松島フットボールセンターで、北東北3県(青森、秋田、岩手)の選抜は岩手県の岩手県フットボールセンターで予選を戦いました。
翌18日(日)にはユアテックスタジアム仙台で決勝戦が、ベガルタ仙台泉パークタウン練習場では3位以下の順位決定戦が行われました。

10/17(土) 予選ブロックリーグ
■Aブロック 松島フットボールセンター
  福 島 県 山 形 県 宮 城 県 勝点 得点 失点 得失 順位
福 島 県 - 1○0 4○0 6 5 0 +5 1
山 形 県 0●1 - 2△2 1 2 3 -1 2
宮 城 県 0●4 2△2 - 1 2 6 -4 3

■Bブロック 岩手県フットボールセンター
  青 森 県 岩 手 県 秋 田 県 勝点 得点 失点 得失 順位
青 森 県 - 3○0 4○0 6 7 0 +7 1
岩 手 県 0●3 - 8○1 3 8 4 +4 2
秋 田 県 0●4 1●8 - 0 1 12 -11 3

決勝戦、前半戦終盤に青森県選抜が先制!

決勝戦は共に予選ブロックリーグ2勝でブロック1位となった、青森県選抜対福島県選抜の試合が行われました。

前半戦立ち上がりは青森県選抜が勢いよくゴールに迫りますが、福島県選抜も粘り強い守備を見せつつ、徐々にゴールに近づけるようになっていきます。前半20分、青森県は細かくパスをつないでゴールに迫り、背番号7MF玉田陸翔選手がシュートを放ちますが、GKがキャッチ。直後の21分、福島県選抜は中盤でボールを奪った背番号10MF松本康汰選手がドリブルで突進し、シュートまで持ち込みますが、これも相手GKにキャッチされます。

その後も両チームチャンスを作りますが、青森県は背番号10DF山本虎選手、背番号4DF金城十夢選手を中心にピンチを防ぎ、福島県は守備範囲の広い背番号1GK菊田謙心選手がファインセーブを見せるなど、互いに守備が安定。両チーム共にゴールを決められないまま前半終了かと思われた前半37分、青森県は背番号9FW工藤聖太郎選手から、ゴール右でフリーとなっていた玉田選手にパスが出て、豪快にシュートを決めました。1対0と青森県選抜リードで前半が終了します。

後半戦は福島県選抜が粘るも、青森県選抜が追加点!

後半戦は先制した青森県が多くのチャンスをつくりましたが、福島県も背番号3DF金子興志希選手、背番号4DF山崎陽選手を中心とする守備陣がゴール前で冷静なプレーを見せ、ピンチをしのぎ続けます。しかし、攻撃の圧力をさらに強めた青森県は後半24分、ゴール前の混戦の中でボールを奪った玉田選手がゴール正面の工藤選手にパス。工藤選手が落ち着いてシュートを決めて大きな2点目を奪います。

福島県も諦めずにゴールに向かうプレーを見せましたが、青森県は最後まで守備の集中力が途切れません。試合終了間際の後半40分には、青森県背番号11FW米谷壮史選手のクロスボールを受けた背番号15MF小泉佳絃選手がゴール。3対0で青森県が勝利し、優勝を決めました。敗れたものの健闘を見せた福島県は準優勝となりました。


青森県選抜が2大会連続6回目の優勝!

青森県選抜の6回目の優勝で幕を閉じた今大会。東北6県の選抜チームが準備期間の少ない中、持てる力を存分に発揮して熱戦を繰り広げました。

大会MVPには3試合全て無失点での優勝に大きく貢献した、青森県選抜の山本虎選手が選出され、トロフィーと記念品が贈られました。

青森県選抜

福島県選抜

選手、監督インタビュー

優勝の青森県選抜 寺沢道信監督

いろいろな事業がコロナ禍でできない状況の中、大会を開いてくださったこと、中学3年生のトレセン活動集大成の場を提供していただいたことに感謝し、青森県代表の名に恥じることのないよう大会に臨もうと準備をしてきました。3年前のカメイカップで悔しい思いをした経験から、守備を安定させることで攻撃のリズムが生まれると考え、守備を整えてこの大会に臨みました。「この環境でサッカーができることをまず楽しむこと。その結果勝つことで、サッカー人生が変わっていく」とミーティングで話をしました。この経験が、これからの自分自身のステップアップ、夢や目標への挑戦につながってほしいですし、またこういう舞台でサッカーができる選手になってほしいと思います。

青森県選抜 川村晃生選手 背番号1 GK

今まであまり自信がなかったので、選ばれた時はとてもうれしい気持ちになり、県選抜というプライド、自信と誇りを持って頑張ろうと思いました。全ての試合を無失点で終われたのは自分だけじゃなくて、周りの力、センターバックやサイドバックの力もありましたし、自分自身もやることをしっかりできたので、うれしいです。
今後はプロ選手を目指していきたいです。マンチェスター・シティのGKエデルソン・モラレス選手(ブラジル代表)はキックやビルドアップが優れていて、自分もそういう選手を目指して頑張っていきます。

青森県選抜 玉田陸翔選手 背番号7 MF

今年は全然大会がなかったので、このような大きい大会に出られて素直にうれしいです。チームが結果を残せましたし、自分は予選ブロックリーグ2戦で得点を取れなかったのですが、決勝はゴールを決められて良かったです。ウォーミングアップでのチームの雰囲気が良く、みんなで声を掛け合って一丸となっていました。チーム全員、オンとオフの切り替えがしっかりできていたのが良かったです。
この経験をバネにして、自分のチームに戻ってからも、自分が引っ張っていけるように日々練習を頑張っていきたいと思います。マンチェスター・シティのMFデ・ブライネ選手(ベルギー代表)のように、パスがとてもうまくて視野の広い選手になりたいと思います。

青森県選抜 工藤聖太郎選手 背番号9 FW

率直に自分のプレーを皆さんに見てもらえることがうれしく思いました。得点を取れたのはうれしいですが、チャンスの場面でもっと決め切れていれば良かったと思います。優勝できたことはとてもうれしいです。  
こういう大舞台でも緊張せずプレーできるように、この経験を生かしていきたいです。インテルのFWロメル・ルカク選手(ベルギー代表)のように決めるところをしっかり決めて、前線で起点になれる選手を目指していきます。

青森県選抜 山本虎選手 背番号10 DF

昨年もメンバーに入ったのですが、台風で大会が中止になってしまいました。今年はコロナ禍の中でカメイカップが開催され、出場できるのがすごくうれしかったです。一昨年優勝しているので、自分たちも2連覇しなければいけないというプレッシャーがあった中、優勝できて良かったです。大会無失点での優勝は今までにないと思いますし、守備の選手としては無失点という言葉が一番うれしいです。1試合目から決勝まで、守備ラインがいつも行っている「ゴールを隠す」こと、球際や1対1で負けないこと、最後まで体を張ることをしっかり発揮できたのが、大会無失点につながりました。
プロが試合をするピッチで試合ができたこと、青森県の代表として他の県と戦えたことはとても良い経験になりました。これからチームに戻って、高円宮杯に向けてもっと成長していきたいと思いました。目標としている日本代表DF冨安健洋選手のように、世界に行って活躍できる選手になりたいです。

2位の福島県選抜 穂積英朗監督

大会が開催できるかどうか心配していたのですが、開催していただいて本当にありがたいです。選手はよくやってくれましたが、決勝戦はもっと頑張れたのではないかと思っています。
これから先、県内に残る選手はこの経験を生かして福島県を引っ張っていってほしいですし、県外に出る選手は行った先でこの経験をバネに、より成長してほしいと思います。

福島県選抜 山崎陽選手 背番号4 DF

コロナの影響で他県の人たちとの試合が少なかったので、他県のレベルの高い人たちと戦えて、とても自分のためになりました。予選ブロックリーグはチームの雰囲気も良くて、積極的に点を取りにいくことができました。しかし決勝戦は緊張もあって、前半は守備ばかりで、少ないチャンスをものにすることができず、すごく悔しいです。
今日は負けてしまいましたが、今日参加した選手の中でも、トップの選手になれるよう努力して、プロになりたいです。目標は日本代表DF冨安健洋選手です。運動量が豊富で、攻守ともにチームに貢献しているところが憧れです。気迫あふれるプレーがとても好きなので、自分も気持ちのこもったプレーがしたいです。

福島県選抜 渡部凪斗選手 背番号6 MF

今、コロナの影響で全く大会がなく、この大会が開催されてすごくありがたく思っています。自分は何も活躍ができず、みんなに助けられてばかりでした。チームが2つ勝ったのはうれしいですが、個人的には悔しい思いばかりです。しかし、球際の強さは自分の強みだったので、そこは負けないで戦うことができました。
将来もっと強い海外の選手と戦うことになったとき、決勝戦でできなかったことや、足りなかったことを生かしていきたいです。憧れている元日本代表MF本田圭佑選手のように、メンタルの強い選手になりたいです。

福島県選抜 松本康汰選手 背番号10 MF

コロナの影響であまり試合ができない中、こういう機会をつくっていただいたことに感謝していますし、自分たちに試合をさせてくれてありがたいと思っています。決勝戦は青森との間に差を感じました。自分としてもチームとしても納得のいくプレーができた人はいないのではないかと思うので、とても悔しいです。
今後はこの試合で自分ができたこと、できなかったことをしっかり整理して、大人になるまで成長を続けて、またこういうピッチで活躍できる選手になりたいと思います。マンチェスター・シティのMFデ・ブライネ選手のように、一人の力でゴールを決めて、試合の流れを変える選手になることが目標です。

常にトップを目指して努力してほしい

一般社団法人宮城県サッカー協会 会長
大久保芳雄さん

今大会はこういうコロナ禍の状況の中でも、U-15の選手たちにとって一生に一度のチャンスとなる大会です。われわれも開催できるかどうか心配したのですが、密にならないように北と南に分かれてリーグ戦の分散開催を行うなど、コロナ感染リスクを低くして行いました。
決勝戦は素晴らしい試合になりました。青森県は、全員がコンパクトに守って攻める、攻守の切り替えが素晴らしく、サッカーのレベルが1つ上だと感じました。福島県も健闘して良い縦パスを出せていましたし、個人技に関しては、両チーム良いプレーをしていたと思います。
これからもその年代、その年代で上を目指して、トップになるにはどういう練習をすれば良いか、自分なりに落とし込みながら努力していってほしいと思います。

次のステージに向かってやれることを積み上げてほしい

一般社団法人宮城県サッカー協会 技術委員長
鈴木武一さん

多くの目標にチャレンジできなかった中学3年生の子どもたちに、何とか今まで身につけてきた自分のパフォーマンスを発揮する場を提供してあげたいと思いました。亀井社長からも「何とか開催してあげたい」という声をいただきました。運営にあたっては、選手の安全と安心を確保することを最優先にして、さまざまな準備をした上で開催することができました。
当然、準備がどこの県も十分にできていない状況の中、これだけ質の高いゲームができるというのは、自粛期間中に子どもたちがしっかりセルフトレーニングをしていたからではないかと思います。そして、サッカーができる喜びをピッチの上で表現してくれたと感じました。
今の状況だと、思ったようにトレーニングや公式戦ができない状況が続くと思うのですが、次のステージに向かってやれることをしっかり積み上げていってほしいです。

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