10月6日(土)、7日(日)の「カメイカップ2018 U-15東北サッカー選抜大会」予選の結果を受けて、3-4位決定戦はユアテックスタジアムで、5-6位、7-8位決定戦はベガルタ仙台泉パークタウン練習場で行われました。本来であれば、ユアテックスタジアムでの決勝戦を目指していただけに、悔しい思いを抱きながらも、選手たちは最後まで諦めることなく、ひたすらにボールを追いました。

8日体育の日は晴天となり、秋らしい爽やかな風が吹く中、午前10時より宮城県選抜対岩手県選抜の3位決定戦が行われました。
前半戦はお互いに粘り強い守備を見せ、得点を許しません。岩手県は背番号1GK田中春希選手を中心に好守を見せ、宮城県も背番号4DF大森悠選手を軸に守備陣が奮起し、0対0で終了しました。
後半戦は開始早々にゲームが動きます。後半1分宮城県は岩手県ゴール前で混戦となり、こぼれ球をゴールに押し込んだのが背番号9MF淀川誠珠選手。欲しかった先制点を獲得します。宮城県は攻撃の手を緩めず、後半9分ゴール正面で背番号16MF大津瑠要選手からの縦パスを受けた背番号18FW松本銀士選手がシュートを決めて追加点を獲得します。さらに後半29分には背番号7FW早坂壮太選手のシュートを岩手県GK田中選手が一度は弾きましたが、こぼれ球を宮城県FW松本選手が押し込み、この日2点目のゴール。終盤岩手県は背番号9FW名須川真光選手のシュートや、背番号10FW横田拓海選手の直接フリーキックなどで猛反撃を仕掛けますがゴールを奪うことができず、3対0で宮城県の勝利。宮城県が3位、岩手県が4位となりました。

3位の宮城県選抜 千葉拡監督
まず大会に入るまでにベガルタ仙台ジュニアユースの選手と県トレセンの選手が一緒にトレーニングする時間が少なく、初日青森県選抜に大敗するところからカメイカップがスタートしました。その後3試合行って3日目には選手が成長してくれて、こちらがやりたかったチームとして戦えるところまでいったのが一番嬉しいです。予選リーグでは60分ゲームの中で1点取ればゲームが動くと分かっていましたが、3位決定戦は80分ゲームで、岩手県選抜さんは勢いのあるチームだったので、前半失点0で終わることを目標にしていました。後半自分たちに絶対チャンスが来るので攻撃に人数をかけようと話し、それができたと思います。選手には日本代表になって欲しいですし、私たちが感じているプロの領域を超える選手が出てきて欲しいです。「あいつがカメイカップに出ていたんだよ」と下の年代に伝えることができたらもっと育成もうまくいくと思います。そしてカメイカップの選抜メンバーに入った選手はここまで関わった指導者があって今があります。チーム宮城の指導者で3位だったので、継続的に上位を狙えるようにしていくことが重要だと思います。
宮城県選抜 本田真斗選手 背番号10 MF
3位決定戦はカメイカップ最後の試合でしたが、みんなで一致団結して勝てたのは良かったと思います。個人としては大会を通じてあまり思ったようなプレーができませんでしたが、その悔しい思いを次に生かして頑張っていきたいと思います。どの選手も県の代表として来ているので誇りを持ってプレーする選手が多く、当たりも強かったのですが、勝負どころで決められないのが自分の課題だと思いましたので、次こそは決められる選手になりたいです。
宮城県選抜 鈴木遼選手 背番号15 MF
いろんなところから選手が集まってくる中で、最初は連携がうまくいかなかったのですが、カメイカップの中でチームとして成長できたと思います。課題は守備のところで、通用した点はボールを落ち着かせることができたところです。今後は高校生になっても今教えてくださる指導者の方々や、家族への感謝の気持ちを忘れず、最終的にはプロになりたいと思います。
宮城県選抜 吉岡陽選手 背番号17 FW
自分は中体連の選手で、周りはレベルの高いクラブの人たちばかりだったのですが、普段部活では絶対味わえない高いレベルで一緒にプレーすることができて、自分のこれからにつながる試合になりました。自分の武器はドリブルですが、今大会ではあまり仕掛けることができませんでした。それでも少し仕掛けられた時には通用したな、と思いました。自分は高校サッカーでプレーしたいのですが、宮城県代表として高校サッカー選手権に出られるように頑張りたいと思います。
4位の岩手県選抜 菊地満監督
宮城や山形などJリーグの下部組織を持っているチームのパスサッカーからどのように守るか、またロングボールだけでなく、パスをしっかりつなぎ、岩手県の良さである力強さという強みをゴール前で精度高く出すことを意識して、3年間練習に取り組んできました。成果としては大会ということもあり、良いプレッシャーの中でやれて、自分たちの目指してきた戦略ができた部分もありましたし、試合ごとの守備・攻撃の戦術をしっかり整理して取り組むことができました。選手もそれぞれのポジションのプレーを頑張ってくれて、スタッフも自分の仕事をしてくれました。選手は今後、それぞれ高校やクラブでいろんな戦術と出会うと思いますが、ボールの状況、相手の状況によってプレーを予測し、今自分がいる場所でどういうプレーをすればチームのためになるのかを考えられる選手になってほしいです。それを3年間求めてきたので、岩手県の選手はもっと良い選手になれます。他県に無い良さを持っていることも大会を通じて実感できました。
岩手県選抜 田中春希選手 背番号1 GK
今大会は4位で終わりましたが、チームとしても個人としても成果と課題を得られたので、残り少ないジュニアユースでの活動で課題を克服してユース年代に入りたいと思います。成果としては自分のロングフィードが通じるということが分かった点で、課題はゴール前での判断の甘さです。今後の目標は日本代表に入って海外で通用する選手になりたいです。
岩手県選抜 村上力己選手 背番号5 MF
予選リーグ初戦の福島県選抜戦で自分たちの立ち上がりが悪く2対3で負けてしまいましたが、予選リーグの最後に川崎フロンターレに2対1で勝ち、福島県選抜に得失点差で上回って3位決定戦に進めたことは良かったです。宮城県選抜はうまいし、パスを回されると分かっていたのですが、後半の立ち上がりに、集中して行けなかったので、そこをこれから修正していきたいです。高校へ行ったら少しでも早くトップチームに入って、数々の大会での全国大会優勝を目指し、その後はプロになれるように頑張っていきたいです。
岩手県選抜 横田拓海選手 背番号10 FW
どの県もレベルが高くて、以前対戦した時よりもレベルが上がっていたので、そうした中で試合をできたのは良かったです。自分は小柄ですが、人の間でボールを受けることが得意です。しかし3位決定戦の宮城県選抜戦は間でボールを受けることが全然できませんでした。強い相手と試合した時にそういうことができないと意味が無いので、修正していきたいです。高校ではどのチームにも勝つつもりでやっていきたいと思います。


5-6位決定戦は、Aブロック3位の秋田県とBブロック3位の福島県との戦いに。
キックオフから秋田が攻め込み、圧倒的にボールを支配しますが、福島も諦めない粘り強いディフェンスで数多くのピンチを乗り切ります。
秋田は前半だけで、背番号16高嶋綾斗選手の4本を含む9本のシュートを打ち込みますが、福島のディフェンスに阻まれ、結局は両チーム0点のままハーフタイムに突入します。
後半、福島は背番号16の鈴木彪馬選手が鋭いシュートを放ちますが、秋田のゴールキーパー背番号1高橋一平選手のスーパーセーブに得点を決めきることができません。
このままスコアレスドローに終わるかと思われた後半のアディショナルタイム、秋田背番号11鐙彗隼選手が背番号10田中将太選手のパスを受けてついにゴールを揺らします。そのまま試合終了となり、秋田が土壇場での勝利をもぎ取りました。

5位の秋田県選抜 高橋理監督
最後に勝って終わることができましたが、結果が出せず悔しい大会になりました。ひとつのパス、ヘディング、守備に至るまで、ほんの少しの差が勝敗につながるのだと痛感しました。ただ、最終戦は選手たちの思いがひとつになり、勝利することができたので良かったと思います。
秋田県選抜 田中将太選手 背番号10 MF
今回、東北すべての県選抜と対戦しましたが、とにかくレベルが高いと感じました。今日は、みんなで協力して決めるべきところを決めて勝つしかないと思っていたので、最後に勝って終われてよかったです。
秋田県選抜 鐙彗隼選手 背番号11 FW
予選でいいパスが来てもなかなかチャンスを生かすことができず、悔しく思っていました。なので、今日は絶対に決めてやろうという強い気持ちで試合に臨みました。この大会を通じて「決めきる力」を身に付けることの大切さを学んだ気がします。アディショナルタイムで得点できて、本当によかったです。
秋田県選抜 古谷旭選手 背番号14 DF
秋田は強いチームが集まったグループAだったので、本当に厳しい予選だったと思います。中でも青森は速くて強いという印象を受けました。今回は残念でしたが、この経験を生かして、将来はプロサッカー選手として活躍したいです。
6位の福島県選抜 渡邉幹夫監督
守備から攻撃に繋げるところなど、選手はよく頑張っていたと思います。ただ、それが得点につながることがなかったのが残念でした。終了間際に守り切ることができなかったのも、ほんのちょっとしたところなのだと思います。今後の練習に生かしていかないといけないと思いました。
福島県選抜 千田和廣選手 背番号1 GK
声を出すことができたところや、シュートストップなど、納得のいくプレーもできたのですが、やはり悔しい結果には変わりありません。この大会を通じて、レベルの高い選手とプレーできたのはいい経験になりました。今後も1回1回の試合を大切にしていきたいと思います。
福島県選抜 鈴木彪馬選手 背番号16 MF
自分のできることはやったつもりですが、改めて実力の差を知ることになった大会でした。県内にいると、どうしても力があるように勘違いしてしまうのですが、今回力の差を痛感できてよかったと思います。もっとたくさん練習を重ねて、将来は日本代表になりたいです。
福島県選抜 齋藤央頭選手 背番号17 MF
上手い人たちと試合ができて、自分のレベルを知ることができました。特に川崎フロンターレとの試合では本当に強いということを感じました。将来は、サッカーに関わらず、人の役にたてる人間になりたいです。

7-8位決定戦は、Aブロック4位の鹿島アントラーズJYと山形県選抜の戦いに。
試合開始直後から山形は素早いボール回しで積極的に攻め、背番号16小関一樹選手を中心に果敢にゴールを狙います。山形は、背番号15新井涼太選手、背番号13斉藤大珠選手らがボールに食らいつき、前半17分には、背番号15新井選手が先制点を決めます。
前半25分、鹿島アントラーズJYも積極的な攻めに転じますが、決定打を欠く展開に。その間に山形は背番号13斉藤選手が追加点をもぎとり、前半を山形の2点リードで終えます。
続く後半、山形背番号13斉藤選手を中心に強気の攻めを見せ、追加点を稼ぎます。さらに後半35分には背番号18小玉翔太選手がダメ押しの4点目を加え、試合終了。山形県選抜が初出場の鹿島アントラーズJYを下しました。

7位の山形県選抜 根本亮助監督
最後のゲームなので、勝って終わりたかった。予選では勝てずに悔しい思いをしましたが、下を向いていても仕方がない、ということを選手たちには話しました。レベルの高い相手と戦ったことは、今後のリーグ戦などにも生きてくると思います。
山形県選抜 矢吹晃成選手 背番号1 GK
予選で勝てなかったので、最後はいいゲームをして終わりたいと思っていました。結果、勝って終えることができたのでよかったです。キーパーはボールに関われる時間が少ないので、なるべく声を出していこうと心がけていました。
山形県選抜 新井涼太選手 背番号15 MF
今までの試合で点に絡むことができなかったこともあって、1点目を決めることができてうれしいです。これまで負けてばかりだったので、この一勝はすごく大きいし、これからの励みになります。
山形県選抜 小関一樹選手 背番号16 MF
すごくレベルの高い中で、最後勝って終わることができてよかったです。自分自身、全力を出し切れたと思います。これからも質の高いサッカーをして、将来プロの世界で活躍したいです。
8位の鹿島アントラーズJY 森島修監督
初めてカメイカップに参加して、東北のサッカーチームのレベルの高さに驚きました。3日間を通して、強いチームと戦うことで選手たちも感じることがたくさんあったと思います。私もこの経験を今後のチームに生かしていきたいと思います。いい大会でした。ありがとうございました。
鹿島アントラーズJY 武沢健伸選手 背番号6 MF
強い相手と戦って、いい経験になりました。基本的にフィジカル面で劣っているなど、自分たちに足りないものも見えてきました。この悔しさを無駄にせず、これからのサッカーの練習に生かしていきたいです。
鹿島アントラーズJY 大山和音選手 背番号13 FW
できることが少ないと感じた大会でした。攻めの部分でも技術力が圧倒的に足りないことがわかりました。ただ、その中でもチームに貢献できることはあると思うので、これからもチームをしっかり支えていける選手でありたいです。
鹿島アントラーズJY 辻村陽太選手 背番号18 FW
全体的に僕たちのフィジカルが劣っていて、すごく難しい試合だと感じました。いつも僕はディフェンスをやっているのですが、今日はフォワードでの起用となりました。もっともっと攻め込むことができたらよかったと悔いが残りました。
世界基準を参考にして、さらなる東北のレベル向上を
一般社団法人宮城県サッカー協会 会長
大久保芳雄さん
関東のレベル、トレーニングの仕方や試合に臨む姿を選手も指導者も肌で感じてもらいたいと思い、カメイさんにお願いして、鹿島アントラーズと川崎フロンターレを招待することができました。開催が3日間ということで今までより1日伸び、15歳にしてはハードな大会になりましたが、決勝ではよく最後まで青森県選抜も川崎フロンターレも頑張ってくれました。他のチームも4試合本当に一生懸命やってくれました。青森県選抜はよくチームがまとまっていてパスが正確で、そしてよく走り、戦術的にも15歳にしてはトップクラスのチームでした。トップを目指していく中で、他のチームと試合をする時相手には特徴があるのか考え、自分なりに目標を持って普段の練習に取り組んでもらいたいです。日本サッカー協会は世界を標準にしてやっていますので、上を目指して頑張って欲しいです。この大会からJリーガーも出ていますが、そこを目指して欲しいですし、ぜひ東北から日本代表選手を輩出していきたいと思います。
カメイカップをステップに世界を目指してほしい
一般社団法人宮城県サッカー協会 技術委員長
鈴木武一さん
鹿島アントラーズと川崎フロンターレの参加で大会が楽しくなり、盛り上がりましたし、選手も指導者も良い刺激になったと思います。年々6県の差が無くなってきてどこが勝ってもおかしくない大会になっていますし、今回ゲストチーム相手にもう少し腰が引けると思いましたが、意外にどこのチームもファイトしてくれました。特に岩手県選抜は予選リーグで川崎フロンターレに勝ちましたので、精神的にも成長してきていると思います。青森県選抜も本気で戦ってベストメンバーで来てくれた川崎フロンターレに勝ったので自信になったと思います。選手が自分の目標に向かうにあたって、大きな経験になった大会となりました。
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