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カメイカップ2018 U-15東北サッカー選抜大会

日本代表MF香川真司選手や、今野泰幸選手、小笠原満男選手など多くのスター選手を輩出した「カメイカップ」が今年は10月6日から8日の3日間にわたって開催されました。

40周年記念で鹿島、川崎のジュニアユースを招待!

「東北地域から日本代表を…」という、サッカーを愛する人の願いから1978年に開催された「東北ユースサッカー大会」。当社は1988年より特別協賛として大会をサポートし、優勝杯を寄贈したことがきっかけとなり「カメイカップ」が誕生しました。そして、数多くのJリーガーや日本代表選手を輩出する若手の登竜門として、東北のサッカー少年の憧れの舞台となっています。今年は40周年を記念して、東北6県の選抜チームに加え、鹿島アントラーズジュニアユースと川崎フロンターレU-15を招待し、8チームが優勝目指してしのぎを削り合いました。

10月6日(土)、7日(日)に松島フットボールセンターで予選ブロックリーグが行われ、8日(月)にはベガルタ仙台泉パークタウン練習場で5位以下の順位決定戦が、ユアテックスタジアム仙台では3位決定戦と決勝戦が行われました。

10/6(土)、7日(日)予選ブロックリーグ
■Aブロック(松島フットボールセンターピッチ1)
  青 森 県 宮 城 県 秋 田 県 鹿島JY 勝点 得点 失点 得失 順位
青 森 県 - 4-0 2-0 4-2 9 10 2 +8 1
宮 城 県 0-4 - 1-0 2-0 6 3 4 -1 2
秋 田 県 0-2 0-1 - 2-1 3 2 4 -2 3
鹿島JY 2-4 0-2 1-2 - 0 3 8 -5 4

■Bグループ(松島フットボールセンターピッチ2)
  川崎U-15 岩 手 県 福 島 県 山 形 県 勝点 得点 失点 得失 順位
川崎U-15 - 1-2 4-0 3-0 6 8 2 +6 1
岩 手 県 2-1 - 2-3 2-0 6 6 4 +2 2
福 島 県 0-4 3-2 - 1-0 6 4 6 -2 3
山 形 県 0-3 0-2 0-1 - 0 0 6 -6 4

白熱の決勝戦、前半戦は互いに良さを発揮

8日(月)の午後1時からは決勝戦が行われ、青森県選抜と川崎フロンターレU-15が対戦しました。

前半戦は青森県選抜のゴールに向かう勢いが勝ります。前半6分、ゴール右で直接フリーキックのチャンスを得た青森県は背番号10MF松木玖生選手のフリーキックに背番号16MF川口大空選手が頭で合わせて先制ゴールを決めます。その後も青森県選抜が勢いよく攻め込みますが、徐々に川崎フロンターレも技術の高い関東のクラブチームらしく、丁寧にパスをつないでチャンスを作ります。

そして33分ペナルティエリア内で選手が倒され、川崎フロンターレにPKのチャンスが与えられます。PKを蹴ったのは背番号8MF秋葉拡人選手。落ち着いてゴールに押し込んで、1対1の同点としました。青森県は縦への速さ、川崎フロンターレはパスワークと互いに良さを発揮し、1対1のまま後半戦へ突入します。

延長戦までもつれた試合は青森県選抜の攻撃の勢いが勝る

後半戦は両チームともにチャンスを作りましたが、守備陣が踏ん張り、なかなかゴールを決めることができません。試合終盤は青森県がビッグチャンスを何度も作る展開でしたが、ゴール前で川崎フロンターレ背番号3DF田鎖勇作選手らが必死の守りを見せて、失点を許しませんでした。そして1対1のまま、試合は延長戦へ突入しました。

延長戦前半1分、青森県背番号9MF藤森颯太選手が右サイドからドリブルを仕掛けます。川崎フロンターレも守備陣がよく対応しましたが、わずかな隙を突いてクロスボールを入れると、川崎フロンターレのDFに当たってオウンゴールとなり、青森県がついに勝ち越します。さらに圧巻は延長戦前半6分。ペナルティエリア外やや左寄りの所で直接フリーキックのチャンスを得た青森県は、松木選手がゴール右上隅へ美しい孤を描くフリーキックを叩き込みます。延長戦後半4分には川崎フロンターレもコーナーキックから田鎖選手がヘディングシュートを放ちますが、惜しくもクロスバーの上へ。このまま試合は終了し、3対1で青森県が勝利、優勝を決めました。健闘した川崎フロンターレは準優勝となりました。


青森県選抜が2年ぶりの優勝!

青森県選抜の2年ぶり5回目の優勝で幕を閉じた今大会。東北6県の選抜チームに、鹿島アントラーズジュニアユースと川崎フロンターレU-15の2チームを加えた8チームで競い、40回の記念大会にふさわしい戦いが見られました。

大会MVPには決勝で1ゴール1アシストの活躍を見せた青森県選抜の松木玖生選手が選出され、トロフィーと記念品が贈られました。

また、ベストイレブンには青森県選抜から松木玖生選手、内田将弘選手、福田南波選手、宇野禅斗選手、藤森颯太選手が、川崎フロンターレから田鎖勇作選手、秋葉拡人選手、小室愛樹選手、宮城県選抜から大森悠選手、松本銀士選手、岩手県選抜から横田拓海選手が選出されました。

青森県選抜

山形県選抜

選手、監督インタビュー

優勝の青森県選抜 中野渡聡監督

U-13からずっと見てきた選手たちの成長を感じました。精神的な面もプレーの面もコミュニケーションも大人になっているな、と思いました。決勝で対戦した川崎フロンターレさんはすごくうまかったです。技術がしっかりしていてやることが明確でした。ただ、それをやらせないために自分たちが何をするか、プレッシャーに行くところ行かないところなどコーチも選手も共通理解をして、良い声かけができるように戦いました。今大会は優勝できましたが、来年U-16世代で国民体育大会が待っていますので、今大会に出場した選手が、また全国の舞台で活躍することを期待したいと思います。

青森県選抜 須藤悠斗選手 背番号2 DF

昨年は優勝できませんでしたので、今年は絶対優勝してやるという気持ちで、みんなで戦うことができました。前半は1点先制することができましたが、同点に追いつかれて延長戦になりました。延長戦はみんなで勝ってやるという気持ちで戦い、守備は無失点にしたいと思っていたので、無失点に抑え、勝てたのは良かったと思います。次はチームに戻って高円宮杯に向けて練習を頑張っていきたいと思います。今後、目標とする選手は鹿島アントラーズの内田篤人選手です。守備も強くて攻撃にも関わっているので憧れています。

青森県選抜 福田南波選手 背番号3 DF

優勝できたのが一番嬉しいですが、初戦で宮城県選抜相手に立ち上がりから圧倒できたことや、右サイドバックの須藤選手は違うチームの選手でしたが、しっかりコミュニケーションを取れたことが良かったです。大会を通じての収穫は、違うチームの選手ともコミュニケーションを取れたことで、課題はチームが苦しい時にボールを動かすことができなかった点です。チームがゴールに向かっていけるような配球を出せるようもっと練習していきたいと思います。今度の高円宮杯全国大会でも絶対優勝したいです。目標とする選手はセルヒオ・ラモス選手(スペイン代表・レアルマドリード)です。後ろからの配球が上手くて、チームが苦しい時も点を取り、戦えるところが魅力的です。

青森県選抜 三輪椋平選手 背番号4 DF

青森山田中学校の選手中心でしたが、他のチームの選手ともコミュニケーションが取れて、全員で戦えました。昨年の大会では負けていて2年ぶりの奪還を目指して、最後みんなで笑って終われるようにと言っていたので、それが達成できて良かったです。ミスもありましたが、自分の武器であるサイドチェンジやフィードで通用する部分がありました。課題としては、川崎フロンターレの大型FW選手への対応や、一つの守備の判断ミスから失点につながってしまう試合があったことです。絶対に正しい判断をすることを目指したいです。今後の目標は、自分たちの代は春と夏の全国大会で準優勝続きなので、高円宮杯全国大会で優勝し、監督を胴上げすることです。目標とする選手は元イングランド代表のジョン・テリー選手です。キャプテンシーがあり、最後は体を張ってゴールを守ります。自分も「最後のところは君がいてくれるから安心だ」と周りから信頼してもらえる選手になりたいです。

青森県選抜 齋藤隆仁選手 背番号5 DF

チームとして最初から良い状態で臨めた大会でした。試合の中で出た課題を次の試合で修正できて良い成長をしながら決勝に臨めました。チームとしてのボールの奪いどころが良く、前線でボールが取れたのが良かったです。1対1の対応のところやチームとしてボールを奪いに行くか行かないかの判断を今後もっと徹底していきたいと思います。今後の目標は高円宮杯で全国優勝することです。目標とする選手はセルヒオ・ラモス選手で、1対1で強さを見ることができ、セットプレーで点を取ってチームに貢献できる選手になりたいです。

準優勝の川崎フロンターレU-15 長橋康弘監督

各県の選抜選手たちと戦う機会はなかなか無くて、この大会に参加して各県を代表する選手たちと競い合って、今自分たちがどのレベルにあるか、チームとして、個人としての現在地を知るために全力でやろう、と選手に話していたのですが、思っていた以上にいろんなプレースタイルを経験でき、本当に招待していただいて良かったです。決勝は青森県選抜の立ち上がりのプレッシャーの速さやボールを持った際の一人二人をはがせる能力に、選手たちはパニックを起こし、なかなか自分たちが目指すサッカーをさせてもらえませんでした。川崎フロンターレのクラブとして目指すサッカーの方向性はありますが、今回経験したファイトできる球際の強さやプレッシャーの速さ、ボールを持った時自分で行ける力は、フロンターレのサッカーを目指す上でも大切だと感じ取れました。良いところを学びながらさらにフロンターレのサッカーを成長させたいと思いました。そして青森県選抜の気持ちは、今後成長していく上で絶対に大事になってきます。サッカーに対する姿勢、勝負に対する姿勢を選手たちに学んで欲しいと思います。

川崎フロンターレU-15 田鎖勇作選手 背番号3 DF

東北のチームが選抜として出ている中、なかなかそうしたチームとは試合ができなかったので、個人的に自分たちはどのような立場にいるのか、チームはどうしたらさらに成長できるのかを考えてこの大会に臨みました。それぞれのチームでやり方が違ったり、自分たちのサッカーができなかったりした時もありましたが、逆に自分たちのサッカーをして勝てた試合もあり、成長できたと思います。自分はDFなのでもっと身長を伸ばして、1対1で誰にも負けない強いメンタル、闘争心を持っていきたいと思います。目標とする選手はセルヒオ・ラモス選手です。強い気持ちを見習いたいです。

川崎フロンターレU-15 秋葉拡人選手 背番号8 MF

相手は選抜チームで強いと思ったので、負けない気持ちを持って戦いました。そして自分の良いプレーでチームを勝たせようとこの大会に挑みました。失点は全て自分たちのミスからだったので、次の全国大会に向けて修正していきたいと思います。戦うチーム全てが違うスタイルで、自分たちのスタイルがどれだけ通用するか分かりました。まだ足りないと分かったので、もっと技術を向上し、練習からやる気を見せていきたいと思いました。今後の目標はユースに昇格して、1年生からプリンスリーグ関東に出て、そのままトップチームに昇格して世界で活躍する選手になることです。目標とする選手は川崎フロンターレの中村憲剛選手で、自分も技術を磨いて憲剛選手のようになりたいと思います。

川崎フロンターレU-15 小室愛樹選手 背番号10 MF

チームとして優勝を目標に3日間戦いました。県の代表との戦いでしたが、自分たちはチームで出場し、しっかりできたという手応えはありました。しかし、一人一人の個の能力が高くても、圧をかけられるとどうしてもミスが多くなり、自分たちの流れにできないので、自分たちの技術で引き戻せる力が欲しいです。今後の目標は高円宮杯の予選を突破し全国優勝することです。好きな選手は川崎フロンターレの大島僚太選手で、ボールを守ったりテンポを作ったり、中盤の選手として良いお手本です。

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