
3、4位決定戦と5、6位決定戦はベガルタ仙台泉パークタウン練習場で行われました。
3、4位決定戦は予選ブロックリーグでともに1勝1敗の2位に終わった岩手県選抜と宮城県選抜が対戦しました。
立ち上がりは宮城県選抜がペースを握りました。7分背番号16番林力也選手のクロスボールから背番号11番安藤竜星選手がヘディングシュートを決めて先制。さらに17分、U-15日本代表候補の背番号7番工藤蒼生選手から縦パスを受けた林選手がゴール前で反転してシュートを決めて2対0としました。岩手県選抜も直後の18分左サイドでボールを受けた背番号11番立花健斗選手が左足で豪快にシュートを決めて2対1と詰め寄り、このまま前半を終えました。
後半に入り、宮城県選抜は立ち上がりの8分、背番号9番坂本琉維選手のシュートのこぼれ球を背番号2番渡部優太選手がゴールに押し込み、3対1とします。さらに後半21分、背番号6番安藤虎星選手からのパスを受けた背番号14番雪谷匠選手がゴールを決めて4対1と岩手県選抜を突き放します。
岩手県選抜も後半32分、背番号14番佐藤大雅選手がPKを決めて2点差に詰め寄りましたが反撃およばず試合終了。4対2で宮城県選抜が勝利し3位に、岩手県選抜は4位となりました。

3位の宮城県選抜 柴田充監督
この大会に入る前から簡単な試合は1試合もないというのはわかっていましたが、初戦の山形県選抜戦の結果が悔やまれるところです。選手たちはそんな中でも切り替えて、大会通じて少しでも大きくなろうと頑張ってくれたのが3位という結果につながったと思います。できればユアスタでプレーしたかったですが、この2試合が同年代の東北のライバル達と切磋琢磨して成長できる機会だとプラスに考えて試合に挑んでくれたのが一番良かったと思います。
負けたことから学ぶこともいっぱいあります。こうした経験を含めて来年の国体、そして18歳を過ぎた後にプロサッカー選手などで活躍してくれれば良いですし、プロにならなかったとしても社会に貢献できるようなたくましい大人になってほしいと思います。
宮城県選抜 工藤蒼生選手 背番号7 MF
3位決定戦はうまくいった部分もありましたが、パスミスも多くなっていましたので、課題が残る試合になりました。
声が出ている時はみんな良いプレーができているのですが、山形県選抜戦の時は声がなくなってきてから立て続けに失点してしまいました。もっと声を掛け合ってチームワーク良くやれれば良かったと思いました。
今年国体に出場しましたが、国体ではみんな体つきが大きくなっているので、僕たちもしっかり体を強くして全国にも通用するようなプレーをしていきたいと思います。守備だけでなく攻撃も両方できるような選手になりたいです。目標とする選手はセレッソ大阪の山口螢選手(日本代表)です。
宮城県選抜 安藤竜星選手 背番号11 DF/MF
望む結果ではなかったですが、最後にみんなで良い形で終われたので良かったです。本当は決勝でやりたかったのですが、絶対に勝つ、個人でもチームの団結力でも全ての面で勝とうという思いでやりました。
予選の山形県選抜戦は立ち上がりうまくいかない時に声を掛け合えることができなかったので、もっとみんなで盛り上げていければ勝てた試合だったと思います。
これからの高円宮杯や国体にもつなげていきたいですし、チームの面でも個人の面でも次につなげていきたいです。目標はクリスティアーノ・ロナウド選手(ポルトガル代表)です。
宮城県選抜 林力也選手 背番号16 FW
FWとしてしっかりゴールを残そうと思いピッチに立ちました。FWとして得点に絡めたのはすごく嬉しく思います。結果はついてきませんでしたが、県の代表として大会に出場し戦えたことは良かったです。
予選の山形県選抜戦で悔いが残るのは、出場時間が少なかったことなので、もっと状況を打開できるプレーができればと思いました。
今後ずっとFWとしてやっていくために、ゴールをたくさん決められるストライカーになりたいです。目標とする選手はメッシ選手(アルゼンチン代表)です。
4位の岩手県選抜 高橋走監督
来年の岩手国体に向けて絶対優勝するつもりで来たので残念です。青森県選抜や宮城県選抜に勝つことを前提にトレーニングを積んできたのに結果が出ませんでした。
守備をずっとやってきたのですがほころびが出てしまい、連動した守備では、必要なところでボールにプレッシャーに行けなかったところが最大の敗因です。攻撃はだんだんできるようになってきたのですが、今日は失点が多すぎました。
戦う気持ちはコンスタントに出せるようになってきていると思いますし、それぞれ特長を持った選手がいて、それを生かせた選手が得点しています。できるだけ個人が光るサッカーを展開したいので、点を取るべき人が取ったのは成果として挙げられると思います。
守備面では相手にやられないフィジカル的なところも上げないといけませんし、相手の一つのアクションにつられて動いてしまって一番大事なところを守れない部分があります。全体を見ながら相手の攻撃のところを連動して守れるようにしていくことが一つです。攻撃面は個の特長がありますが、グループでボールを動かしていくことが課題で、トレーニングしていかなければいけないと思います。
岩手県選抜 五内川歩選手 背番号4 DF
守備と攻撃の切り替えが遅かったので、そこが反省点です。やられた部分もありましたが、粘り強く守備をしてボールを取ったところから攻撃につなげられたのは良かったです。
まだまだ自分の足りないところが出ました。FWが下がった時にすぐ受け渡しをしたり、それを判断したり、もっと粘り強く守備をしたいです。
誰よりも粘り強く球際に行けて、もっともっと声を出してチームを盛り上げていける選手になりたいです。目標とする選手はピケ選手(スペイン代表)です。
岩手県選抜 立花健斗選手 背番号11 FW
結果的に負けてしまいましたが、ゴールを決められました。うまく前を向けて相手との距離もあったので思い切って仕掛けました。
走れない部分も見えましたし、パスやトラップは全て相手の方がうまかったので、そこを練習したいと思います。
攻撃も守備もできて得点をたくさん決める選手になりたいです。高校に入ったら選手権で全国にいって優勝したいです。目標とする選手はメッシ選手(アルゼンチン代表)です。足技を磨きたいです。
岩手県選抜 佐藤大雅選手 背番号14 MF
前半からずっと宮城にペースをつかまれて難しかったのですが、速攻で点が取れたのは良かったと思います。味方が頑張ってPKを取ってくれたので、絶対外せないという思いで決めました。
来年岩手国体があるので、それに向けて絆が深まったと思います。そして課題がハッキリしたのは良かったと思います。守備のところでもっと激しくいかないといけませんし、攻撃のところではボールを取った後、しっかりつなげなかったところが課題だと思います。
海外でも活躍できるようなキックを武器にして頑張っていきたいと思います。目標とする選手は横浜F・マリノスの中村俊輔選手です。


5、6位決定戦は予選ブロックリーグでともに悔しい2連敗となった秋田県選抜と福島県選抜が勝利を目指して対戦しました。
前半は互いに決定機を作り合いましたが、先制したのは秋田県選抜。背番号3番柏谷一輝選手の縦パスを受けた背番号10番鈴木悠斗選手が右足を振り抜きゴール。1対0と秋田リードで前半を終えました。
後半は点の取り合いになりました。福島県選抜は後半3分、右サイドからのクロスを受けた背番号11番岡本竜選手がきれいなポストプレーで背番号9番今泉喜生選手にボールを預け、今泉選手のゴールで1対1の同点に追いつきました。さらに後半11分左サイドに開いた背番号8番柴田徹選手からパスを受けた背番号7番二瓶由嵩選手がゴールを決めて2対1と逆転しました。後半21分秋田県選抜は背番号13番松橋拓麿選手のコーナーキックから背番号6番田中智大選手のヘディングシュートで2対2の同点に追いつき、試合終盤まで互いにゴールを目指す展開に。そしてアディショナルタイム、福島県選抜は背番号10番吉田泰授選手が放った左サイドからのクロスボールを二瓶選手がゴールに押し込み、この日2得点目。程なく試合終了し、3対2で劇的勝利を飾った福島県選抜が5位、秋田県選抜が6位となりました。

5位の福島県選抜 渡邉哲也監督
1勝でも勝って帰ることが目標でしたので、勝ったということは賞賛できるところです。しかし、守備が昨日に引き続き失点も多く、守り切れない、局面も戦えない、全体のバランスも悪くやられる場面が多かったので、そこが課題です。
後半から同じ所属チームのFWでコンビを組ませたのでやり慣れている部分があったと思いますし、岡本選手が入ったことでその周りを今泉選手が動いてシュートにつながったので、良かったと思います。
選手達には来年のU-16の県の代表として選出されること、東北総体を勝ち抜いて全国高校総体に出場することを目標に、トレセンマッチを通じて、守備の面と全体的な個の能力も含め、トレーニングをしていくことが必要だと思います。
福島県選抜 二瓶由嵩選手 背番号7 MF
決勝点をアシストしてくれた吉田選手はラッセル郡山のチームメイトで、ボールがくると信じて走ったらパスがきて、あとは決めるだけでした。後半はサイドチェンジを意識し、岡本選手のポストプレーを使いながらゴールに迫れればと思っていたので、それが結果につながって良かったです。
自分のサッカー人生はまだまだ続くので経験として、まずは高校でレギュラーを取って活躍できるようになりたいです。この大会ではセンターバックも含めいろんなところをやっていますが、オールラウンダーな選手になりたいと思います。
福島県選抜 吉田泰授選手 背番号10 MF
岡本選手からのパスが外に流れて、本当はシュートを打ちたかったのですが、クロスという形を選んだら二瓶選手がきれいに合わせてくれたので良かったです。最初から勢いに乗ってどんどんシュートを打っていかないと点は取れないと思い頑張りました。勝てて良かったです。
今年は高円宮杯がまだ残っているので、この中の選手と負けないでやりたいですし、高校に進んだら県外から来た選手に負けないで生き残っていきたいと思います。将来はプロになりたいです。目標はロッベン選手(オランダ代表)とベイル選手(ウェールズ代表)です。
福島県選抜 岡本竜選手 背番号11 FW
後半から出場したのですが、0対1で負けていたので点を取りたい気持ちがありました。アシストでしたが、勝利に貢献できた手応えがありました。最後の最後で勝てて良かったです。
高校でもこういう厳しい試合がたくさんあると思うので、今回の大会で得たものを糧に活躍できる選手になりたいと思います。日本代表になって世界で通用する選手になりたいです。目標はネイマール選手(ブラジル代表)です。
6位の秋田県選抜 熊谷之男監督
この大会通じて言えるのは勝ちきれていないということです。“惜しかった”で終わってしまったので勝負どころを見極められるようにしたいです。前半でもう1点取れていれば勝ちは間違いなかったのですが、そこも勝ちきれないという部分です。予選ブロックリーグの青森県選抜戦でも追いつけそうな時間帯に追いつけなかったので勝ちきれませんでした。
終盤体力がないから走れないと言うよりは、後半になった時のイージーミスで余計な体力を使ってしまいました。勝ちきれるチームはミスしないでボールを回せるのですが、まだまだ足りないところが多いと思いました。
プレスがかかってもボールを落ち着いて回せるとか、ボールを回して最後どこへ持っていくかなどは共通理解ができてきていますので、そこは成長した部分だったと思います。
来年のU-16の東北ミニ国体ですが、秋田県はここ数年国体に出られていませんのでここで勝てるようにしてほしいです。その先は目標であるプロに近づいてほしいです。
秋田県選抜 田中智大選手 背番号6 MF
ボールは回せましたが、チャンスに決められなかったのが敗戦につながったと思います。急遽ボランチからセンターバックに回りましたが、1〜2年生ではセンターバックをやることも多かったです。久々だったので焦ったりもしたのですが、ミスまではしなかったので良かったです。
コーナーキックからのヘディングシュートは得意なパターンなので、予選、順位決定戦と決められたのは良かったと思うのですが、それが勝利につながらなかったのが残念です。
秋田で通用しても東北で通用しないことが多かったので、相手から得たものをチームに持ち帰って自分の力にできたらと思います。チームとして高円宮杯がありますので、東北で優勝して全国にいきたいと思います。
秋田県選抜 鈴木悠斗選手 背番号10 FW
個人的には最初のチャンスで自分が決めていれば勝てていた試合でした。これからもっと練習で詰めていきたいです。1対1の勝負では負けないという強い気持ちを持っているので、そこを突き詰めてやっていきたいです。
大会通じて、各県の代表選手のうまいドリブル、トラップを真似したいと思いました。
この経験をこれからのサッカー人生に生かしていきたいですし、近々高円宮杯もありますので、時間は少ないですが改善していきたいです。目標としている選手はACミランの本田圭佑選手(日本代表)です。
秋田県選抜 松橋拓麿選手 背番号13 MF
決められるところを決められなくて、勝てる試合を落としてしまいました。もう少しチームを落ち着かせるために中盤で自分がもっとボールを受けられれば良かったと思いました。
このチームは粘り強さがあったと思いますが、後半には体力的な面で他県より負けていたので、練習からしっかりやっていきたいと思いました。
各自高校やクラブチームへいってもこの経験を生かしていきたいと思います。
どうやったらプロになれるのかを日々考えることが大事
一般社団法人宮城県サッカー協会 会長
大久保芳雄さん
今年の決勝も良い試合でした。最初はお互いにかたさがありましたが、徐々に自分の持ち味を出し合いながら試合ができていました。山形県選抜が2つ決定機を決められなかった後、青森県選抜が得点したことで、流れが青森県選抜にいった試合だったと思います。しかし山形県選抜も頑張りましたし、集中力を落とさないで個の力を生かしながら点を取ろうとしていました。そして大会MVPの青森県選抜檀崎選手はU-15日本代表候補の名に恥じないプレーを見せたと思います。止める、蹴る、ドリブル、判断力が素晴らしく、他の選手から抜きん出ていたように思えます。
出場した選手たちはぜひ日本のトップでプレーしてほしいと思っています。そのためにはどうやったらプロになれるのかを日々考えていかなければいけません。そういう選手がプロになれるのです。個性や特長を生かした選手になってほしいです。
37年間も若い年代を支えてくれているカメイさんにはとても感謝しています。こうした大会を通じて長期スパンで選手を育てられますので、とても大きな力になってくださっています。これからもずっとこの大会を支えて欲しいです。
「プロへのステップ」という選手たちの高い意識を感じる
一般社団法人宮城県サッカー協会 技術委員長
鈴木武一さん
年々レベルも上がってきて、各県の差もなくなって力が拮抗してきているように思えます。今年はU-15日本代表に絡んだ選手も多く出場しましたが、チームを引っ張っていく選手たち同士のライバル心も見えて面白かったですね。
東北U-15みちのくリーグで80分ゲームをしている選手の力のつけ方がすごく良く見えたと思います。リーグ戦で揉まれて力をつけている選手が多くて、同じ選手でも春先から二回りくらい体つきも大きくなってプレーの精度も上がっている選手が多かったです。
準優勝の山形県選抜はモンテディオ山形ジュニアユース村山・庄内と山形FCというライバルチーム3チームの良いところをミックスして、チームとしてバランスが良かったです。優勝した青森県選抜は個の力もありますし、チームとして戦い方ができあがっていたように思えます。特に決勝戦は同点の時間帯、リードした時間帯の戦い方でメリハリがついていて、中学生もそういうレベルになってきたのか、と思いました。
私が言わなくても子どもたちの中に世界を目指すという意識が既にあります。この大会の決勝戦に出るのが選手たちの一つの大きな目標ですが、これが一つの段階になってきていて、ここで戦ってさあ次へ行くぞという高い意識が見えます。このユアテックスタジアム仙台はプロが戦う場だという認識もありますから、自分がプロになるためにここに立っておこうという感じすら見えるのが嬉しいですね。
2 / 2