日本の蔵王ヒルクライム・エコ2013開催

日本の蔵王ヒルクライム・エコ2013開催

年代を問わずに楽しめるエコスポーツ、ヒルクライム


 初夏を思わせるような晴天の5月19日、残雪の蔵王を舞台に開催された「第3回日本の蔵王ヒルクライム・エコ2013」。昨年に引き続き、宮城県蔵王町の蔵王エコーラインで熱戦が繰り広げられました。
 この自転車レースは、雄大な自然を誇る蔵王連邦の環境保全に配慮したエコスポーツを開催し、「環境保全宣言の町」としての取り組みや、交流人口の一層の増加を図り、地域経済の活性を促すことを目的に行われています。当社は、昨年に引き続き、今年もこの主旨に賛同し、「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2013」に特別協賛しました。 今年で第3回目を迎え、4月から始まった「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」期間中の一大イベントでもあり、全国から参加したサイクリストの方々を蔵王町はもちろん、宮城県全体でおもてなしをしようという真心のこもった大会となりました。
 今年は、特別招待選手として芸能人屈指のサイクリストであり、数々の大会にも参加してきた安田大サーカスの団長安田さんが招かれ、北は北海道、南は九州・大分からエントリーした1,084名の選手と共に、蔵王の壮大な自然の中を走り抜けました。



スタート直前、緊張感と期待感が高まる会場

 開会式を前に、会場周辺ではカラフルなレースウエアに身を包んだ選手たちが続々と集まり始めました。ウォーミングアップやストレッチなどをする姿が見られ、会場は熱気に包まれていました。このレースは、蔵王ロイヤルホテル前の大鳥居からスタートし、蔵王山頂までの全長18.7km(標高差1,334m)のフルクラスと、全長6.5km(標高差497m)のビギナークラスで行われ、平均勾配7.1%、最大勾配12%という国内ヒルクライムレースの中でも難関コースといわれています。
 この春から、蔵王町の観光キャラクターとしてデビューした『ざおうさま』も会場に登場し、選手たちを応援。緊張感いっぱいの会場が和やかな雰囲気に包まれました。
 午前7時開会式。まずはじめに、大会会長である村上英人蔵王町長が「町民を代表して、歓迎と御礼を申し上げます。今年は異常気象で4月26日に開通したエコーラインも降雪により、ゴールデンウィーク期間中は7日間通行止めになるほどでしたが、今日は久しぶりの晴天。十二分に練習を積んできた選手の皆さんの健闘をお祈りいたします。また、大会を支えてくださった宮城、山形両県の関係者、特別協賛をいただいたカメイ株式会社様にも感謝申し上げます。」との開式の挨拶を述べました。
 次に、宮城県サイクリング協会菅野治雄副理事長からレースについての注意事項と、コースの状態の説明に続き、日本サイクリング協会の加藤元彦会長代行の軽快なハーモニカ演奏を交えた挨拶、来賓の紹介、そして特別招待選手の団長安田さんのご紹介などが行われ、開会式が終了。選手たちは、大鳥居前のスタートラインへと移動していきました。



大鳥居から颯爽走り出すサイクリスト達



 7時30分。青空が広がる絶好のコンディションの中でいよいよスタート。まず、フルクラスのロードレーサーチャンピオンクラス、ロードレーサー男子Aクラス、ロードレーサー男子Bクラスの157名の選手たちが、一斉に山頂を目指してスタート。続いて、3分間隔でロードレーサー男子Cクラス、男子Dクラスと、全15クラスに分かれている選手たちが続々とゴールを目指して走りだしていきます。沿道で応援している人たちも、たくさんの選手が一気に駆け抜けていく姿に大きな声援を送っていました。
 さわやかな新緑に包まれた蔵王のワインディングロードを上り始める選手たち。木漏れ日の美しさを楽しみながら登って行く選手もいれば、最初の難関といわれる5km付近の滝見台までのカーブと急勾配でリタイアする選手も出始めます。ビギナークラスの選手にとっては、残りの1.5kmのなだらかなコースが苦しくなるところ。今年初参加という仙台から参加した細谷レミナさんと斎藤千栄さんのお二人も「5km過ぎてから、すごく長く感じました。でも、練習のときよりもすごくラクに楽しく走れました。沿道で応援してくれる人もいたので気持ちよく走れました。」とゴール後の感想を聞かせてくれました。ビギナークラスは、エコーラインの旧料金所跡がゴール。しばしの休憩の後、下山しフルクラスの選手たちを開会式会場で待ちます。
 フルクラスの選手たちは、まだまだ次々と難所が待ち受けています。標高が上がるにつれて、緑が少なくなり、残雪が見え始めるといよいよ九十九折れカーブに差し掛かります。今年はゴールデンウィーク期間中も雪が降るなどの異常気象で、例年に比べても雪の多い蔵王エコーライン。11.8kmの賽の河原付近からはなだらかな直線が続き、残雪も多くありました。終盤の駒草平付近では蔵王名物の『雪の壁』も登場し、その間を走り抜ける選手たち。この季節のエコーラインの風景は圧巻。雄大な蔵王の自然を体感することができるのも、ここまで登ってきた選手たちへのご褒美かもしれません。
 エコーラインとハイラインの分岐点となる16.7km地点。蔵王連峰のシンボルと言われる美しいお釜へ通じるハイラインは、通常は自動車専用道路のため自転車で走ることができるのはこの大会の一日だけ。過酷なヒルクライムのレースを走り続けてきた選手だけに与えられた特別な権利といえます。そして、ゴール地点。眼下に広がる雄大な大パノラマと山頂を渡る初夏のさわやかな風が選手たちを出迎えてくれます。熾烈なタイムトライアルレースですが、完走したものだけが感じることのできる達成感は何物にも代えがたいもの。成し遂げた選手たちそれぞれの間には、お互いの健闘をたたえあう満足げな笑顔がみられました。



大きな達成感と心地よい疲労感につつまれる

 レースを終え、山頂からの帰り道は、途中休憩をしながら、ゆっくりと下山。レース中には楽しむことができなかった風景を存分に望むことできます。昨年、2位で惜しくも優勝を逃し、今大会でその雪辱を果たしたチャンピオンクラス優勝者の乾友行さんも美しい風景に魅せられた一人。「昨年も出場しましたが、2位でした。今年は優勝できてよかったです。このコースは景色が最高で、今日は天候も良く、頂上のお釜の雄大な風景も楽しむことができました。」とレース後の感想を話していました。天候次第では、とても寒く、風景どころではないというヒルクライムのレース。天候にも恵まれたこの大会を多くの選手たちが心から楽しみ、達成感にあふれたすがすがしい笑顔で下山していました。また、この日会場では、地元の遠刈田の商工会、農協婦人部、食の研修会の方々が朝6時から仕込んだという豚汁が選手たちに振る舞われました。蔵王の豊かな自然が育んだ食材を使った豚汁が頑張った選手たちの労をねぎらってくれます。

 閉会式では、各クラスの表彰が行われ、チャンピオンクラスの優勝者である乾さんをはじめ、入賞者には遠刈田系のこけし工人が作ったというこけしに自転車をあしらったユニークなトロフィーが贈られました。また副賞として地元産のお米ひとめぼれ1俵(60kg)などが贈呈されました。

 無事完走した団長安田さんは、「大変つらかった。でも、のんびり風景を楽しみながら走ることができました。ゴール地点の玉こんにゃくを求めてゴールした感じです。今年は練習不足だったので、来年はちゃんと鍛えてきます。また、来年も呼んでください。」と感想を話していました。

 地元の方々をはじめ、たくさんの関係者、参加選手に支えられた「日本の蔵王ヒルクラム・エコ2013」。来年も5月に蔵王で開催予定です。次回はどんなドラマが繰り広げられるのか、今から楽しみです。


「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2013」フォトアルバム

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