今年も白熱したカメイカップ
1978年から始まった東北ユースサッカー大会。1988年に「カメイカップ」として生まれ変わり今年で34回目を迎えます。日程は10月6日、7日の2日間。初日は予選ブロックリーグ、2日目は3位以下の順位決定戦と決勝戦が行われました。多くのプロサッカー選手を輩出している本大会は、東北のサッカー少年憧れの大会であり、大きな注目を集めています。勝ったチームも負けたチームも課題を持ち帰りさらなる高みを目指していこうという達成感に満ちあふれた表情が印象的でした。
予選を制した山形県選抜、秋田県選抜が決勝へ
| 宮城 | 福島 | 秋田 | 勝点 | 得点 | 失点 | 得失 | 順位 | |
宮城 |
- | 4-1 |
2-3 | 3 | 6 | 4 | 2 | 2 |
| 福島 | 1-4 | - | 1-5 | 0 | 2 | 9 | -7 | 3 |
| 秋田 | 3-2 | 5-1 | - | 6 | 8 | 3 | 5 | 1 |
| 山形 | 岩手 | 青森 | 勝点 | 得点 | 失点 | 得失 | 順位 | |
山形 |
- | 4-1 |
1-1 | 4 | 5 | 2 | 3 | 1 |
| 岩手 | 1-4 | - | 4-1 | 3 | 5 | 5 | 0 | 2 |
| 青森 | 1-1 | 1-4 | - | 1 | 2 | 5 | -3 | 3 |
10月6日の予選は、Aブロックが宮城県選抜、福島県選抜、秋田県選抜、Bブロックが山形県選抜、岩手県選抜、青森県選抜でリーグ戦が行われました。
Aブロック初戦、宮城対秋田は2対3で秋田、続いて秋田対福島は5対1で秋田、次の福島対宮城は1対4で宮城が勝利しました。
この結果、Aブロックの1位は秋田となりました。
Bブロック初戦、山形対青森は1対1で引き分け、続く青森対岩手は1対4で岩手、最終戦の岩手対山形は1対4で山形が勝利し、Bブロックは山形が1位となりました。
気迫溢れる決勝戦!山形が先制攻撃
10月7日13時。朝方の雨で若干湿った、太陽に輝く芝と土の深い香りに包まれたユアテックスタジアムで、予選を制した山形県選抜と秋田県選抜の優勝をかけた戦いの火蓋が切られました。 予選で怪我をした山形のエース背番号10番斉藤宏太選手はベンチでのスタート。両チーム先制点を狙った気迫のぶつかり合いでしたが、強いて言えば山形が攻め、秋田が守りという構図の中、前半15分、山形の背番号9番大沼類選手がヒールで落としたボールを背番号8番庄司朋矢選手が拾い、コースを狙ったワンタッチで先制点をあげました。その後、秋田のフリーキックでの空中戦。秋田のゴールチャンスとなりましたが、惜しくもゴールならず。両チーム縦の動きでスピードのある試合で山形が再びシュートを狙いますがキーパーがしっかり死守。激しい攻防の中、前半23分、中央突破をした山形、背番号9番大沼類選手がインサイドからキーパー逆サイド、ゴール左すみに流し込むようなシュートを決め2点目、前半29分には背番号15番登坂信裕選手が確実なドリブルシュートで3点目をあげます。これ以上の失点を許したくない秋田もクロスシュートを狙いますが、山形GK木村夏輝選手が飛び出して見事なパンチングでセーブ。 前半33分、山形の背番号7番鈴木星大選手のコーナーキックを背番号11番高橋慎一選手がヘディングシュート。秋田も何度もシュートを打ちますが山形の厚いディフェンスに阻まれなかなか突破できないまま前半終了。
慢心しない、諦めない意地と意地のぶつかり合い
なんとか点数を返したい秋田、さらにゴールを狙う山形、縦の動きが目立った前半に比べ、後半はサイドも使った広い試合運びが展開されます。スピードを得意とする秋田の縦パスを山形が阻み、秋田はカウンターでパスを繋げますが、なかなかゴールにはつながらず、熱いぶつかり合いが続きます。秋田の背番号9番高橋潤哉選手がゴールを狙いますが惜しくもポールにあたるなど目がはなせないゲームが続く中、後半22分、秋田の背番号10番加賀谷昴貴選手の外からの低いクロスボールを背番号11番菅原晟也選手がシュート。ゴール前で詰めの早い攻撃を見せてくれました。
その後も両チームゴールを狙ってシュートを打っていきますが、試合終了のホイッスル。各県から選ばれた選手たちのハイレベルな戦いは、4対1で山形が勝利を収めました。
チームメイトを信じて、自分を信じてそのとき出せる力を出し合った本大会は各選手のこれからの目標や夢へと繋がっていくものと思います。そして、選抜メンバーの今後の活躍が期待できる感動のパフォーマンスを私たちに魅せてくれました。
山形県選抜が優勝!
去年準優勝した山形が今年は見事優勝を決めました。 MVPには山形県選抜背番号10番、フォワードの斉藤宏太選手が選ばれ、トロフィーとバックを授与されました。 ベストイレブンは山形県選抜の木村夏輝選手、村形直人選手、庄司朋矢選手、鈴木星大選手、斉藤宏太選手、秋田県選抜の寺田広大選手、石井凌平選手、高橋潤哉選手、宮城県選抜の佐々木匠選手、菊地淳太選手、岩手県選抜の滝村和貴選手が選ばれました。
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選手、監督インタビュー
山形県選抜代表 斉藤宏太選手 背番号10前の試合で怪我をしてしまった。だけど、チームのみんなが去年の借りを返してくれた。この大会を通して、チームの意識が高くなりチームとしても盛り上がることができたと思います。今度は自分のチームに戻って全国目指したいです。 |
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山形県選抜代表 木村夏輝選手 背番号12このチームはとてもチームワークが良かった。この大会で、さらにみんな成長できたと思います。決勝の試合では、みんな頑張っていたので自分は後ろから見ていて余裕を持って試合を楽しめました。今回の経験を生かして、自分のチームで頑張っていきたいです。 |
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山形県選抜代表 庄司朋矢選手 背番号8今日の決勝戦は、チーム全体がリラックスして臨めたと思うし、チームとしても自信を持って戦えたと思います。個人的にはボールを動かすこと、点を取ることに意識しました。 この大会でチームの連動性が生まれた。チームの雰囲気はとても明るくてチームワークが良かったです。今後の目標は、高円宮杯で全国を目指したいです。 |
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準優勝の秋田県選抜 渡辺英直監督決勝では、後半でなんとか改善したものの前半固くなっていて、自分達本来のサッカーができずにいましたね。いつもと違うチームメイトでやる選抜チームならではの面白さと難しさは、良い経験になったと思います。このチームの良さはONとOFFがしっかりしている、仲が良くて相手に対する思いやりがあるということ。この先もサッカーを楽しんで、県を代表する選手になっていって欲しいですね。 |
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秋田県選抜代表 寺田広大選手 背番号6みんな優勝目指してやってきたので悔しいです。でも、このスタジアムでできたことも経験になるし、このチームで戦えたことも今後の自分の人生に必要なことだったと思う。またゼロからのスタートとして、16歳で東京国体に出れるようにがんばりたい。 |
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秋田県選抜代表 石井凌平選手 背番号8優勝を目指してたので悔しいけど、みんなで戦ったんだからどんな結果であろうと後悔はありません。6県のレベルの高さを痛感して、学んだことがたくさんあったので良い経験になりました。高円宮杯では激しいプレーや点の取り合いになってくると思うので、気持ちで負けないようにしたいです。 |
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秋田県選抜代表 高橋潤哉選手 背番号9緊張のせいか自分たちのサッカーができなくて、負けたのでちょっと悔いが残りました。でもカメイカップの前に戦った時に1-7で負けた宮城に勝てたことが嬉しかったです。負けた原因をしっかりみんなで考えて、試合前、試合で改善できたからだと思います。将来はプロサッカー選手としてプレミアリーグで活躍したいです。 |
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優勝の山形県選抜 大沼久一監督
グランドに入ったら一番状況が分かるのは選手で、僕らは外で見てるだけなんですよね。定期的に集まってその中でやるべきこと、今学ばなければいけないことというのを大事に練習を重ねてきたその結果が形となって表れたんだと思います。将来どうなって欲しいというよりは、選手がどうなりたいかということを強く思い続けて、それに向けて努力するところを助けるのが僕らの役割なのかなと思います。