ゴルフから学んだことは、まぁ一言ではいえません。沢山のことを学んだし教えてもらいました。なので面白い話をしようと思います。僕は父親からゴルフで褒められたことが人生の中でたった2回だけです。1回は日本アマチュア選手権18歳で優勝したとき、林の影で泣いていました、父親が。それは厳しい父親だったんだよ。あとは、プロになって21歳でトーナメントに出場し、がんばって3勝しました。でも褒められなかった。全然褒められなかった。でも、父親が死んだ時手紙が出てきたんです。父親が僕のお母さんに宛てた手紙です。それはこう書いてありました。「新人ながらよくやった、あっぱれ。だけど褒めるな。褒めたら常幸は駄目になるよ。惜しかったね、ぐらいの言葉にしておきなさい。」って。それから、安い値段でゴルフやらせてくれたゴルフ場の支配人がいたんですよ。当時中学生だった僕にその人が言いました。「18ホール終わったら18番からフェアウェイに向かっておじぎができるような、将来もそういう選手でいるんですよ」。その言葉はね、すごく有り難かった。その支配人がいたからゴルフ場でたくさん練習ができた。そういう理解者がいた。今になってみれば、そういう理解者が本当に支えて今日までがんばってこれた大きな力になったかな、そう思います。

　今日は子供たちの人数に対して教える人数が少なかったですが子供たちのパワーでカバーできたのではないでしょうか。 ゴルフはもっともっと楽しいです。僕がこれだけ長い年数ゴルフをやれてきたのは、やっぱりゴルフが楽しいから、ゴルフの魅力が大きいから。是非お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんとやってみてください。そしてプロの試合があったら実際に見てみてください。そして、できればこの先も続けていってほしいと思います。 震災という体験が将来プラスになって、しかも地元に恩返しができるような、そんな成長の仕方をしていってくれればなぁ、とそれを思いますね。今日はみなさんの顔が見れて嬉しかった、ありがとう！

　僕が思うのはやっぱり校庭でできる、また雨が降っていたら屋内でもできるそういう手軽さっていうのかな。まぁ本当のゴルフクラブだと公園でもできない、当然校庭でもできない、なかなか小さな子供たちがゴルフをやろうと思ってもその環境が日本では整っていない。スナッグゴルフというのはゴルフのひとつの入り口のドアなんで、魅力はやっぱそういう学校付近、身近にできるっていうところかな。

　ゴルフを始めたのは13歳のとき。父に練習場に連れていってもらって遊んだのがきっかけです。 アマチュア時代52勝した中で一番記憶に残っているのは日本アマチュア選手権で3回優勝したこと。 プロになってから5試合予選落ちした時には、このままじゃゴルフは続けられないんじゃないか、もうやめてしまいたいと思ったこともありましたが、どんなときでも変わらず僕を応援してくれた両親やサポートしてくれたメーカーやトレーナーの思いに応えようという気持ちでゴルフを続けてきました。 ゴルフをやってきて思うことは、色んな人との繋がり、そういうものがものすごく多いスポーツだなということ。なので、僕がこうやってプロゴルファーとしていられるのも、やっぱりゴルフを始めて、ゴルフを続けてきている中での色んな人たちとの出会い、支えてくれる人、応援してくれる人との出会いがあったから。こうやっていま自分がいられるんだなと、本当にゴルフをやってきて良かったなとすごく思ってます 。

　今日はスナッグゴルフで小さい子から楽しんでもらえたと思いますが、みなさん楽しかったですか？ 震災があって、いまだにまだ大変な人たちは多いですけど、こうやってみなさんと触れあって楽しい時間を過ごせました。ひとつの思い出として覚えていてずっとゴルフを続けていって欲しいなとそういう風に思います。 こういう機会は何度かありますけどね、毎回感じるのは炎天下の中でもみんな元気に過ごしてくれるんで逆に僕らが元気づけられるということ。みなさんと一緒に練習やゲームをして僕等も元気になりました。 今日をきっかけにゴルフを楽しんで、プロを目指して、そしてみなさんがプロになって、お互い勝負できたらいいなと思います。

　小さい子供たちでも場所や天候を選ばず、手軽に楽しめるというところかな。あとはゴルフと違って色んな遊び方ができるところ。今日やったように、的に当てるゲームであったり、飛ばすゲームであったり色々あるんでね、子供たちには楽しいと思います。今はこうやってスナッグゴルフっていうものができて、ゴルフというものを楽しめる環境にあるので、やっぱりどんどんこういう機会を増やして、ゴルフというものは楽しいんだと子供さんたちに教えていきたいなと思います。