レッスン前に星野プロのデモンストレーションとしてプロの技を披露していただきました。練習場が雪で覆われているため、ボールが見えにくかったのですが、星野プロから「あそこに向かって打ちます」と方向を示していただき、みんな真剣にスイングとボールを見つめています。空に吸い込まれるようにのびるボールに歓声が。
次に星野プロより「ウォーミングアップはとても大切です。ぼく達プロも必ずしています。十分にストレッチをして、クラブを握る前は体を温めてから始めてください」と指導され、脚や腕、肩を入念にストレッチ。また「ティーチングプロに教えてもらうときには、よろしくおねがいします、ありがとうございましたという挨拶もきちんとしてください。」といった礼儀の大切さも教えていました。さすが紳士のスポーツ。
打席に限りがあるので、２つの班に分かれてスイングのレッスンスタート。
　初めてゴルフをするという参加者は打席に入る前にスナッグゴルフで打ち方の「基礎」や当たったときの「楽しさ」を体で感じてから打席に入りました。
　ひとりひとり順番に打席をまわる星野プロ。まずは何度か子供たちがボールを打つ姿を真剣に見ています。憧れのプロを間近にして、初めは緊張していた子供たちも、何打か打つと徐々に集中していきます。それぞれのクセや直した方が良い部分を指導したりコツをアドバイスしたり、星野プロやティーチングプロの丁寧な指導に子供たちも真剣にこたえていました。アドバイスを受けると、スイングが確実に変わり、そのことによってボールを打つときの音も飛び方も全て変わるというのは、見ていて驚きました。
プロの的確なアドバイスと、それを素直に聞く姿勢。子供たちの「上手になりたい！」という真剣な思いが伝わってくるようでした。ゴルフを楽しみたいジュニアからプロを目指しているジュニアまでとても実りのあるレッスンになったようです。

　次は室内でパッドのレッスンです。限られたスペースでしたが、誰に言われることなく譲り合いながらいくつかのグループに分かれてパッティングの練習をしています。
　神保ティーチングプロのもとでは、パッドの基礎を学びたい子供たちが集まり、壁を使って姿勢や重心の置き方などを学び、後藤ティーチングプロは、ボールやクラブを使用して、パターの軌道やフェースの向きなど、ブレのないパッティングのレッスンを、関根ティーチングプロには、実際のパッティングを見ながらそれぞれに合わせた指導をしていただきました。
　星野プロは、各グループを回り、ボールに対して自分がどの位置に立っているのか、どういう姿勢で打つのが良いのか、きめ細やかな指導をしていただきました。後半になって子供たちもずいぶん場の雰囲気に慣れてきたので、自ら進んで、または親御さんに促されて、星野プロにパッティングを見てもらおうとしている参加者も多くいました。
　スイングレッスンも含め、すべての指導が子供たちに分かりやすい言葉や体を使った指導で、ひとりひとりの修正点をすぐに見つけて指導する辺りは、さすがといったところ。また、星野プロは説明をするとき、必ずその子供と同じ目線で話していたのが印象的でした。星野プロの「うん。良いね。」「そうそう」といった言葉で誇らしげな表情になる子供たち。ひとりひとり自分のウィークポイントや良い部分を理解することで、今後のやる気や自信につながっていくことと思いました。
　お父さんお母さんが指導される様子をデジカメなどで撮影しながら、わが子の真剣に学ぶ姿を優しく見守るまなざしが印象的でした。

　集中して楽しんでいると時間はあっという間にすぎてレッスン終了の時間となりました。閉会式では男の子はスター、女の子はハートの刺繍がつばにほどこされた参加賞のスリクソンのキャップをかぶって全員で記念撮影。みんなとても良い笑顔。今日指導していただいたティーチングプロの皆さんからそれぞれコメントをいただき、星野プロからは、「これからもゴルフを続けていってくれたら良いな。ぜひ一緒に戦いたいです。それと、みなさんがゴルフをできるのも、今日参加する事ができたのも、お父さんお母さんのおかげです。感謝の気持ちを忘れずに、今日家に帰ったらありがとうと伝えて下さい。」との言葉をいただきました。「できるかな？」の質問に、午前の部ははにかみながら、午後の部は元気に「はい！」と返事をしていました。
また「今日、みなさんから元気をもらって、さらにがんばるぞ！という気持ちになりました。」という嬉しい言葉も。
　ゴルフの楽しさに初めてふれる、ゴルフの楽しさをさらに深める、プロへの夢が膨らむそんな貴重な体験となったレッスンだったと思います。今日学んだことを忘れず、もっともっとゴルフを好きになって、星野プロのような素敵なプロゴルファーを目指して下さい！