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日本の蔵王ヒルクライム・エコ2019開催

 5月19日(日)、「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2019」が開催されました。この大会は、蔵王に春を告げる恒例イベントです。昨年は季節外れの積雪のため中止が発表され、楽しみにしていたサイクリストの皆さんは寂しい思いをしましたが、今年は皆さんの願いが通じて無事開催の運びとなりました。当日は春の暖かな日差しが差し込み、コースの道路も乾いていたため、参加者にとってベストなコンディション。614名がエントリーし、男性はチャンピオンクラスと10代から60代以上の年代別クラス、そして女性クラスに分かれてレースを繰り広げました。
 この自転車レースは、蔵王町の認知度向上、さらには雄大な自然を誇る蔵王連邦の環境保全に配慮したエコスポーツを開催することで「環境保全宣言の町」としての取り組みをアピールすることも目的としています。また、交流人口の増加や地域経済の活性化も大会開催の狙いとしており、カメイはこの主旨に賛同し、「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2019」に特別協賛しています。

カラフルなウエアに身を包んだ選手が続々と

 朝7時30分のスタートを前に、会場周辺にはカラフルなレースウエアに身を包んだ選手たちが続々と集まってきました。家族が応援に訪れる人、チームや仲間同士で参加する人など、さまざまです。また、今年からはキッチンカーで色々な店が出店し、参加者は、配布されたチケットと自分の好きな食べ物を交換することができるようになりました。
 レースは大鳥居からスタートし、蔵王山頂までの全長18.7km、標高差1,334mのフルクラスで行われます。平均勾配7.1%、最大勾配12%となっており、国内ヒルクライムレースの中でも最も難関とされるコースでタイムを競います。4月26日に開通したばかりの蔵王エコーラインは、料金所より上が自動車専用道路となっているため、自転車で走ることができるのは、年に1度開催されるこのヒルクライムのみとなっています。そのため、多くのサイクリストがチャレンジの場、トライアルの場として参加します。  
 開会式では、大会会長である村上英人蔵王町長が「全国各地からようこそ!この『日本の蔵王ヒルクライム』は、東北最大の山岳レースです。新緑と雪の回廊の美しい景色を堪能してください。令和最初のレースに名を刻むよう、みなさん、がんばってください!」と、開会宣言をしました。  
 次に、宮城県サイクリング協会太田廸夫副会長からレースについての注意事項と、コースコンディションの説明があり、続いて司会者から大会テーマソング「GO MY WAY」を歌う水越ユカさんが紹介されます。水越さんは、ヒルクライムにも参加するとのことで、会場から拍手が起こりました。
 そして、開会式の終了とともに、選手たちはスタートラインへと移動していきました。

大鳥居をくぐって、山頂をめざせ!

 選手のみなさんが大鳥居に集まると、フィリピンの自転車チーム「 7 ELEVEN CLIQQ RBP」所属の金子大介選手がヒルクライム攻略の秘訣を話します。選手のみなさんの士気が上がったところで、スタート時間の7時30分となりました。フルクラスのロードレーサーチャンピオンクラス、ロードレーサー男子Aクラス、ロードレーサー男子Bクラスの選手がスタートします。続いて、ロードレーサー男子Cクラス、男子Dクラスと、全9クラスに分かれている選手たちが続々とスタートを切ります。沿道には家族や友人、大会関係者や地元の人たちが「がんばって!」「いってらっしゃい!」と大きな声援を送っていました。
 風を切りながら、選手たちは蔵王の曲がりくねった道を上ります。新緑に囲まれた美しいコースは、この季節ならでは。標高が上がるにつれて緑は少なくなり、残雪が見え始めます。ここで、九十九折れカーブとなり、11.8km地点の賽の河原付近からは、なだらかな直線が続きます。給水所でもある標高1386mの駒草平付近には蔵王名物の『雪の壁』が現れます。そしてエコーライン料金所が見え、その先には蔵王連峰のシンボル・御釜へ通じるハイライン。この道路は自動車専用道路のため、いつもは自転車で走ることはできませんが、大会のときだけは特別に走行が可能で、サイクリストにとっては特別な時間です。ゴール地点は、眼下に雄大な大パノラマが広がる蔵王山頂です。エメラルド色に輝く御釜と新緑、そして残雪。美しい初夏の蔵王の景色が、レースで消耗した選手たちを癒やしました。

チャンピオンクラスは1時間を切る優勝タイム!

 レースを終えた選手たちは、ゴールした順に、途中休憩をはさみながら下山します。徐々にあがった気温は、22度。初夏の爽やかな陽気に、選手たちは心地よい汗を流したようです。
 今回新潟から初参加の自転車歴20年の渡辺健二さんは「キツいコースだったけれど、楽しかったです。また来年参加したいですね。でも、思ったほど雪の回廊が高くなかったです」と残念そうに話していました。そしてヒルクライム初挑戦の東北大学自転車サイクリング部の学生は「初めてでしたが、アタックをかけあう感じが刺激的でハマりそう。風も少なく霧もなかったので走りやすかったです」と話してくれました。
 そしてこの大会に4回目の参加だという中里博子さんは「景色がどんどん変わっていってすごくきれいなのがこのレースの醍醐味。キツいけど、前よりもタイムがよくなっているから、来年はもっとよくなるようにしたいです」と笑顔をのぞかせました。

 閉会式を前に、シンガーソングライター水越ユカさんのライブが開催されます。レースにも参加したという水越さんは、ヒルクライム初参加にして2時間を切る好タイムで完走を果たし、その表情も輝いていました。水越さんはテーマソングである「GO MY WAY」などを披露し「さまざまな挑戦をつづける皆さんの背中を押せたら」と話しました。
 そしていよいよ、入賞者の表彰です。チャンピオンクラス、A〜Dクラス、そして女子クラスそれぞれ上位3位が表彰台に上がります。チャンピオンクラスの優勝者は59分44秒でゴールを切った小川剛慶さん。小川さんには、遠刈田系のこけし工人が作った"こけしと自転車"がついた蔵王町ならではのトロフィー、遠刈田温泉の宿に泊まれる宿泊券2万円分などが贈呈されました。さらには、協賛企業から提供されたグッズも贈られました。
 小川さんは「自転車歴は11年で、ヒルクライムは5回目です。レース前は減量したりして苦しいけれど、ゴールした後は甘いものを食べたり開放される気持ちよさがあるからやめられないんですよね」と笑い、「好きなコースなので、また来年も参加したいですね」と話しました。

 美しい蔵王の雄大な景色の中、614名中578名が完走し、事故もけがもなく終了した「日本の蔵王ヒルクラム・エコ2019」。来年も5月24日に開催が予定されています。オリンピックイヤーの2020年は、より多くのサイクリストが参加し、この自然豊かな蔵王を堪能してくれることを期待したいです。

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