9月6日(土)、楽天イーグルスの本拠地である楽天Koboスタジアム(コボスタ)室内練習場で開催されました。
スポーツを通じた児童の健全な育成を目指しスタートしたこのイベントも今年で8回目。45組90名の親子が集まり、楽天イーグルスのジュニアコーチ指導のもと、親子でたくさんの汗を流し、楽しいひとときを過ごしました。
コボスタの室内練習場前には、受付時間の30分以上前から参加者親子が集まり始め、教室開始が待ちきれないとばかりに、列をなしていました。
受付を済ませた親子から野球教室の行われる室内練習場の中へ。使い慣れたグローブを片手にストレッチやキャッチボールを始めました。
午前9時、楽天イーグルスのスタジアムDJを担当する千葉正人さん進行のもと開会式が始まりました。今年指導してくれるのは、楽天イーグルスジュニアコーチの広橋公寿コーチ、中濱裕之コーチ、牧野塁コーチの3名。
広橋コーチ「今日はいろいろな練習をしますので、ぜひ野球の楽しみを覚えて帰ってください」
中濱コーチ「今日は楽しいメニューをたくさん用意していますが、特にお父さん、お母さん、けがをしないようにがんばりましょう!」
牧野コーチ「暑いですが、最後まで親子でコミュニケーションをとりながら楽しんでいきましょう」
日頃運動不足になりがちなお父さん、お母さんもけがをしないように入念なストレッチをスタート。担当は牧野コーチ。
グランドいっぱいに大きく広がって、ゆっくりと丁寧に準備運動。続いて、数種類のスキップでの前進・後進やダッシュなど大きく体を動かし、早くも汗だくになりながらウォーミングアップしました。
体を十分あたためたあとは、低学年・高学年の2チームに分かれバッティングとピッチング&守備の練習に入ります。
仙台市から参加の親子
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バッティングの練習は、広橋コーチと中濱コーチが担当。
ティースタンドを使った練習は、初めてという子もいて、中濱コーチがお手本を見せながら丁寧に指導していきます。
「打ち終わるまで、しっかりボールを見ること」
「遠くに飛ばしたいなら、腕をしっかり後ろに引いて」
「ボールはバットの芯にあたると飛ぶので、ボールはちゃんと芯にあててください」
中濱コーチのスイングを見ながら、子どもたちは真剣に聞き入っています。
いよいよ親子ペアで練習開始。
3球ずつ交代で練習します。まず、お父さん、お母さんはボールを置く係。一球一球しっかりと確かめながらスイングしていきますが、使い慣れないティースタンドでの練習に子どもたちは悪戦苦闘。なかなか思うようにボールを飛ばすことができません。
お父さんやお母さんたちも中濱コーチの教えのとおりに、
「もっと、しっかりボールを見て」
「ちゃんとかまえてから、打ってみて!」
一球ごとに子どもたちのスイングをチェックし、アドバイスしていました。
広橋コーチも、子どもたちのフォームを見ながら声をかけ
「毎回、きちんとボールを見て、しっかり合わせて打つこと!!」
「もっと、後ろに腕を引いて」と、一人ひとりに丁寧にアドバイス。
すると、バットの芯でボールを捕らえて、快音を鳴らす子もいました。
コーチからの丁寧な指導で、短い時間でもみるみる上達する子どもたち。練習場に笑顔があふれていました。
仙台市から参加の親子
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仙台市から参加の親子
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ピッチングは、牧野コーチが担当。
コーチを囲んで、基本中の基本ともいえるボールの握り方から、しっかり教えてもらいます。
「まず、ボールをしっかり正しく握ること。正しく握ると回転のいいボールになり、遠くにも力強いボールを投げることができます。コントロールも良くなります」とボールの縫い目にあわせた握り方など、丁寧に細かく教えてくれました。
そして、投げるときのグローブの使い方も解説。
「グローブは、投げたい方向に向ける」
「グローブを速く引くと、速く強いボールを投げることができます」と正しいピッチングフォームを披露しながら、丁寧に指導していきます。
解説の後は、親子でキャッチボールスタート。
牧野コーチが、子どもたち一人ひとりのフォームを入念にチェックしていきます。
「投げる方向に足を向けて」「グローブを速く胸に引くこと」手とり足とり細かくアドバイス。
牧野コーチのアドバイスを聞いたお父さん、お母さんたちもキャッチボールをしながら、子どもたちのフォームを一球ごとに確認する姿も見られました。
コーチのアドバイスで見違えるようにコントロールが良くなったり、スピードも速くなっていきます。親子で声をかけあい、コミュニケーションをとりながら楽しそうに練習していました。
仙台市から参加の親子
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守備は、教室の最後に行われる勝ち残りノックに向けての大切な練習になるので、子どもたちも、お父さん、お母さんも真剣そのもの。
「守備は、正しいフォームでボールをとることが大切」と、しっかり足を広げて、腰を落とし、顔を前に向けてと、ひと動作ごとに解説していきます。
「ゴロをとる時には、ボールをとる場所をしっかり決める」
「また割りをして、膝をきちんと曲げる」
「ボールは、頭の前でとるように」「グローブはしっかりボールに向けて」
「低い位置でとると、エラーを防げます!」
細かな指導に、「ハイ!!」と子どもたちの元気な声が練習場に響きました。
「もっと腰を落として」「しっかりボールを見て!!」
練習している子どもたちを回りながら一人ひとりにアドバイスしていきます。
みんなアドバイス通りにボールをキャッチしようと一球一球真剣に練習していました。
仙台市から参加の親子
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毎年盛り上がりをみせる、ドキドキの勝ち残りノック。最後まで残った参加者には、楽天イーグルスレプリカユニフォームが贈られるということで、みんなやる気まんまん!
今年は、1・2・3年生、4・5・6年生、お父さん、お母さんの4つのグループに分かれての勝ち残りノックとなりました。
まずは子どもたちからスタート。
守備の練習の成果もあって、コーチが打つゴロも、しっかり受けとる子どもたち。はじめは軽い打球もだんだん難しいゴロになり、思わずエラーしてしまうと、悔しそうな顔で列を離れていきます。そうして少しずつ人数が減っていき、それぞれのグループから一人ずつ優勝者が決定しました。
次はお母さんのグループがスタート。
「がんばって〜!!」と子どもたちの声援に送られて、お母さんたちも気合い十分です。
守備練習での成果をもあって、一生懸命ノックを受けていました。
思いのほか難しいボールもしっかりキャッチするので、コーチたちもびっくり。
お父さんグループは真剣勝負。白熱のノックに応援する子どもたちも真剣な表情。手に汗握る大接戦の末、優勝者が決まるとそれまで緊張感に包まれていた会場も大きな拍手と歓声に包まれました。
福島県から参加の親子
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秋田県から参加の親子
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勝ち残りノックで盛り上がった野球教室もいよいよ終了の時間になりました。クールダウンのストレッチ運動を行い、全プログラムが終了です。
まず、勝ち残りノックで優勝した4人に景品の楽天イーグルスレプリカユニフォームがプレゼントされました。
広橋コーチから「日頃運動をあまりしないお父さん、お母さんにこういう機会を使って運動していただきたいし、この機会を親子の絆を深めるいい機会にしていただきたいと思います」と総評をいただきました。
最後に、記念撮影をして、本日の楽しかった野球教室も終了です。
閉会式終了後には、コーチから着ていたユニフォームや帽子などにサインをもらい、みなさん楽しげに家路につきました。
広橋コーチ |
中濱コーチ |
牧野コーチ |
仙台市から参加の親子
お子さん
お父さん