
去る9月15日(土)、待ちに待った「カメイ仙台ベルフィーユバレーボール教室」が開催されました!
第1回となる今回は、第一部に成田中学校と日吉台中学校の27名、
第二部に富谷第二中学校と東向陽台中学校の33名が参加。
昨年から拠点を仙台に移した、仙台ベルフィーユの選手からきめ細かいアドバイスを受けながら基本をしっかり吸収!
少人数で、いくつかのグループに分かれたこともあり、ひとりひとりに目が届く充実のバレーボール教室となりました。
参加者は絶好の機会に積極的に学ぶ姿勢を見せていました。

野球・サッカー・バスケットボール・ゴルフなど、様々なプロスポーツ選手とのふれあいを通して子供たちの夢をサポートしている「カメイのスポーツ教室」。今回は、仙台ベルフィーユの選手たちを迎え、富谷総合運動公園・武道館にてバレーボール教室を開催しました。
成田中学校・日吉台中学校・富谷第二中学校・東向陽台中学校のバレーボールガール60名が、一部と二部に分かれ、監督・選手陣からきめ細やかな指導を受けながら充実した汗を流しました。

爽やかな秋晴れのもと、富谷総合運動公園・武道館に集合したバレーボールガールたち。「バレーボール教室への参加は初めて。」という子たちもいて、少し緊張の面持ちでむかえた開会式。
仙台ベルフィーユ・中野清香キャプテンから「今日は午前中という短い時間ではありますが、選手がたくさんのことをみなさんに教えていきますので、いろいろと吸収していって下さい。よろしくおねがいします。」との挨拶があり、いよいよバレーボール教室スタートです!
まずは全員でコートのまわりをランニング。
ランニングの後には、全員が手首に指をあて、10秒間脈拍を計ります。脈拍数×6が110~120であれば、運動するのにベストの心拍数。110以下ならもっとアップ、130以上ならクールダウンするといった目安になります。
「これからウォーミングアップするときは、意識してみてください。」という説明を監督から受けました。
ランニングで体を温めたあとは、芳賀選手の指導で、動きのあるストレッチ、いわゆる“ダイナミック・ストレッチ”のスタート。せっかく温まった体も止まってストレッチをすると、パフォーマンスが30%ダウンしてしまうので、体を動かしながらストレッチを行うのが効果的です。

適切なウォーミングアップは“ケガ予防”だけでなく“パフォーマンス向上”といった効果も生み出します。常に中腰姿勢を保ちながらボールがきたときには瞬時に動く。さらにスパイクやブロックでのジャンプを繰り返す。などの激しい動きが必要となるバレーボールには、このダイナミック・ストレッチがとくに重要になってきます。
ダイナミック・ストレッチは、動きの中で腕や足をいろいろな方向に回したり伸ばすことで、関節の可動域を広げ、関節周囲筋の動きを潤滑にするのが目的なので、バレーボールのウォーミングアップには最適です。
最初の動きは、サイドラインから反対側のサイドラインまでを使ったスキップです。腕を大きく前に回しながら1往復、
前回しが終わったら後ろ回しで1往復。といろいろな動きをつけて行います。
「ゆっくりで良いから肩甲骨から回してね。肩甲骨分からない人いる?」とポイントの説明をした上で、質問にもきちんと対応します。
さらに、腕を前・横・前・横と胸筋を開きながら行いました。
他にも三歩進んで四歩目で足を高くあげたり、上半身はまっすぐにしたまま、上げた脚のひざを曲げて股関節を回しながら前向き、後ろ向きで進んだり、様々な動きを組みあわせ、次々と体を動かしていきます。難しい動きについ「分からない」と呟いた子がいましたが、そういう言葉も聞き漏らさず、選手が側でやり方をレクチャーするなど、きめ細かいサポートがありました。
筋肉を十分に伸ばした後は次のステップメニューです。
まずは、8割のダッシュでコートを横断し、感覚を掴んだら両足を肩幅に開き、走り出すときに後ろに一歩下がらないように気をつけながらダッシュをします。
「ハイ!」というかけ声で前に飛び出すのですが、一瞬後ろに体を引いてその反動で飛び出してしまう子が案外いるのだそうです。
「両足をフラットにしたこの姿勢は、バレーボールの構えと同じです。ボールが来たとき、一歩下がってしまうとレシーブできないので、瞬時に前に出れるようにしてください。」と説明されてみんな納得の表情。
出遅れることのないよう「ハイ!」というかけ声に集中していました。
ダッシュの次はジャンプ。
脚を腰の幅に開きながら、膝とつま先を正面に向けることを意識します。ジャンプしながら1往復し、次に着地とジャンプ前の姿勢を膝、腰を90度に曲げて1往復。床に足が着いているときの姿勢がなかなか上手くできない子には、選手が丁寧にアドバイス。出来るまでしっかりと指導します。
次に、半回転しながらのジャンプ、1回転しながらのジャンプ。このジャンプは、体幹バランスが悪いと、回転してるときに体が曲がってしまい、着地のバランスも崩れてしまうのでなかなか難しいもの。
みんな必死に頑張っていましたよ。
次は、飛んでる間に腰を2回振る、ということをしましたが、肩は動かさず腰だけ振るというのがなかなか難しく、何度も挑戦していました。最後に飛んでいる間に足首を上下に動かすジャンプ。足首と手首は連動しているので、ジャンプしているときに足首を柔らかに動かせるようになることは大切な事です。
ポイントは下半身に無駄な力をいれないということ。
約30分かけてじっくり行ったウォーミングアップが終了し、いよいよ実技のスタートです。
実技指導は、2~3人1組になって、スパイカーやセッターなど自分が強化したいポジションを選び、各選手からそれぞれ指導してもらいます。今回は、1グループに対して選手が1人という割合での指導となったため、丁寧できめ細やかな指導が実現しました。
どのグループもまずは自己紹介。
その後、各々指導が始まりました。
あるグループは、利き手・両手で相手にボールを投げるところからスタート。次に、両手を使って床にボールを叩き付けるようにパスし、腕を大きく回しながら片手で同じように強いバウンドパスをするという動きを繰り返し行いました。まっすぐ腕を回さないと、パスも曲がってしまうし、勢いが弱いとバウンドも弱くなってしまいます。
ボールを投げる動きを覚えたら次は、スパイク、バウンドさせてのパス。手首のスナップをきかせて、スパイク、バウンドさせます。何度か繰り返した後、今度はボールを上にあげてからスパイク!肘のあげ方や向き等も細かくレクチャーしてもらいます。
また他のグループでは、バランスディスクを使ってスパイクの練習をしていました。不安定なディスクに乗って、競技動作を行うことで、体幹バランスも良くなり、プレーに安定性を与えることができます。初めはディスクの上に立つこともできなかった子供たちも、繰り返すことで徐々にコツを掴んでいきます。
バレーボールで得点するにはスパイクを決めることが大事ですが、レシーブ、効果的なトスがなければ得点につなげるためのスパイクを決めることができません。また、コートポジションが変わるため、レシーブは必ず必要なスキルで基本中の基本。強いボールを高くレシーブする練習をしているグループ。バランスディスクを使って、膝の向きを初めとした、待っているときの姿勢などをしっかりと体で覚えているグループもあります。レシーブするときには、体のバランスが大事なので、バランスディスクを使った練習は効果的とのこと。
コートでは、腕をどんな向きにして、どの位置でボールを受けるのが良いのか、腰の上げ下げや姿勢など、監督からも細かくレクチャーが入り、みんな真剣に聞いて実践しています。
また、飛んできたボールを1度高くレシーブし、ボールが空中にある間に、膝を曲げて、床に手をついて落ちてきたボールを返すという練習をするグループもありました。
セッターのグループも、オーバーハンドパスの練習をしっかりした後、1度ボールを高くあげ、反転してバックトスの練習をするなど、どのグループもボールを自在に操る練習を、みんな真剣に、そして楽しそうにやっていました。
さて、スパイカーとセッター希望の参加者はネットを使っての練習もしました。「大事なのは、踏み込みとスイング」ということで、踏み出しの1歩に体重をかける、ジャンプしたときの上半身や腕の使い方など説明された後、選手のお手本を見ることもできました。
はじめはトスを上げてもらってスパイクをしていましたが、この練習だけでは、何もないところでならスパイクは打てるけど試合になるとできないなど、実践にはつながりません。バレーボールは1・2・3というリズムが大事なので、まずネット際にいる監督にトスし、そのトスと同じ高さで監督がトスをあげ、それをスパイクする、という練習をしました。この練習をチームですることで、この高さならこの速さで動けばいいといった個々のスピードやタイミングをチームで共有することができます。
あっという間に終了の時間。
閉会式では監督から
「短い時間でしたけど3対1や2対1で選手たちと練習するという大変貴重な時間を、こちらとしても共有させてもらったなと思います。
どんどんどんどんみんな上手くなっていきます。
今すぐ上手くなって試合で結果を出すことはもちろん必要ですが、これから先5年10年バレーを続けながらもっともっと上手くなって、今度は教える側の立場やみんなの前でプレーする選手に、一人でも多くなってくれると良いと思います。また一緒にやりましょう。ありがとうございました。」
との挨拶があり、参加者はカメイからプレゼントされたマフラータオルを首にかけ、全員で記念撮影をしました。
その後、選手によるサイン会が開催され、楽しかったバレーボール教室も終了です。
少人数制でプロ選手から丁寧な指導を受けるという貴重な体験になったことと思います。



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富谷町立成田中学校 能登谷先生普段接することのないプロ選手と接することで楽しくやっていたと思います。目の前で良いプレーを見ることや練習の成果が実感できるということが、すごく刺激になったようです。基本の練習をしているときもみんないい表情でバレーボールやっていて、それが一番良かったですね。 |
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富谷町立日吉台中学校 遠藤先生普段、限られた時間の中でどうしても一人にかける時間が少なくなってしまうので、こうやってたくさんの選手の方に、ポジションごとに細かく、腕の振りやボールの入り方等ご指導いただいてすごく助かりました。子供たちも表情がすごく良い。バレーボールがますます楽しくなってくれたと思います。 |

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2年後、3年後どんなプレーをしていたいか見据えて仲間と多くのことを共有して楽しみながら練習に励んでください。 諸隈英人監督 |


富谷町立成田中学校 2年 キャプテン 長谷川優衣さん
選手のみなさんが本当に詳しくいろいろ教えてくれたので、とてもためになりました。アップのときに私が「分からない」と友達に言ったときもすぐに気付いてくれたのも嬉しかったです。今日教えてもらったことを無駄にしないように頑張っていきたいと思います。
富谷町立日吉台中学校 2年 キャプテン 菊地百華さん
バレーボール教室は参加するのは初めてで、緊張したけど選手のみなさんが優しく教えてくれたので楽しかったです。私はアタッカーですけど、ちょっとコツを教えてもらってやりやすくなりました。もっと練習してできるようになりたいです!