神保芳人ティーチングプロ
今回も自分で道具をそろえて持ってくるお子さんも多く、親御さんともども本気度が違うなと思いましたね。ただ、子どものころには、とにかく楽しんでゴルフをするのが大切。自然体でいいと思いますし、興味を持てば自然と「上手くなりたい」という欲が出てくるんです。押し付けてしまうと、子どもはとたんに嫌になってしまいますからね。
2月27日(土)、今回で第8回目を迎える「カメイ・星野英正ジュニアゴルフ教室」が利府ゴルフ倶楽部で開催されました。名門ゴルフクラブを舞台に、プロゴルファーから直接指導を受けられる貴重な機会ということで、今回もたくさんの応募があり、厳正な抽選の結果選ばれた小学校低学年から高校生までのジュニアゴルファー計44人が、プロの指導を受けました。
指導してくれるのは、星野英正プロと3人のティーチングプロです。最高気温7度とまだまだ寒い中でしたが、子どもたちも親御さんたちも気合十分。 午前の部は、初心者の子どもたち、そして午後の部は、中・上級者が集まって、レッスンを受けました。
午前の部は、初心者中心のクラスです。集まったのは、小学生20人。時間より早く集まって、それぞれウォーミングアップを済ませた参加者たちに星野プロは「今日は短い時間ですが、みんなにゴルフというスポーツを楽しんでもらえるように先生たちも一生懸命教えます。怪我のないようにしましょうね」と挨拶しました。
まず最初に、星野プロがドライバーショットのデモンストレーションを披露してくれました。快音を響かせ真っ直ぐ遠くに飛ぶボールを見て、歓声があがりました。親御さんたちは、星野プロのテクニックを少しでも学ぶべく、ビデオ撮影や写真撮影に大忙し。さらに参加した子どもたちの「右に曲がるボールが見たい」「高いボールが見たい」というリクエストにも応えてくれました。
さぁ、いよいよレッスンの始まりです。20人の子どもたちは、2つのグループに分かれ、打撃練習とアプローチ&パター練習に臨みます。星野プロ、神保芳人ティーチングプロはドライバー&アイアンレッスン、そして後藤美希子ティーチングプロ、池田早苗ティーチングプロはアプローチ&パターレッスンです。
ひとりずつ子どもたちのフォームをチェックしていく星野プロ。「右手で打つんじゃなくて、左手を引くように意識してごらん」と、スイングについてアドバイス。すると、すぐに真っ直ぐ飛ぶようになり、さらに飛距離もグッと伸びました。神保プロも子どもたち一人ひとりを手とり足とり教えていました。「おー、いいよ。いいよ」と、神保プロはとにかく子どもを褒めます。
アプローチレッスンでは、後藤ティーチングプロが、クラブの握り方から教えます。「右手でクラブのシャフトを持って。ヘッドを上にしてそのまま右手をスルスルと下ろして左手と隙間がないようにくっつけて。アルファベットのYの字を作ってみて」。きちんとしたフォームでアプローチ練習を始めます。カップインすると「おー!」と歓声があがり、和気あいあいとしたレッスンになりました。
パターレッスンでは、池田ティーチングプロが「パターは、後ろに引いた分、前にも出してみよう」と指導します。そして「ボールは止まるまで見ていて」とアドバイスすると、その瞬間にカップイン。これには、池田プロもお子さんも「やったね!」と大喜びでした。 楽しい時間はあっという間。午前のレッスンの終了の時間となりました。
星野プロは「今日、みなさんが喜んでくれたら、僕たちもとてもうれしいです。もしかしたら、この中から将来のプロが出るかもしれません。宮城県を代表する選手にぜひなってほしいと思います」と話しました。
そして、レッスン終了後には、参加者全員にゴルフボールとオリジナルサインバッジをプレゼント。さらにサインや写真撮影にも応じ、みなさんは大満足で家路につきました。
お子さん
パターを合わせるのが難しかったですが、ドライバーショットはいつも通りにできたのでよかったです。僕は、いつも振りかぶるときに思いきり振ってしまっていたのですが、きちんと止めることを教えてもらって、上手にできました。
お父さん
私がゴルフをやるので、いつか一緒に回れたらいいなと思っています。息子は、普段はサッカーをやっているのですが、いろいろな経験をさせてあげたくて、2年ほど前からゴルフも始めさせました。私がなかなか教えてあげられないので、こうしてプロの指導が受けられるのはとてもよいと思います。短い時間の指導でフォームも改善したのは、さすがだと思いました。
午後の部は、小学生から高校生まで、腕に自信のある中・上級者24名が参加しました。星野プロは「いずれプロを目指す人もいると思います。将来役に立つようなアドバイスをしていきたいと思いますので、楽しくゴルフをしましょう」と挨拶。続いて行われたデモンストレーションでは、快音とともに真っすぐ飛んでいくドライバーショットが披露され、周りからは大きな歓声があがりました。
午後も星野プロは、参加者ひとりずつ、丁寧にチェックしていきます。高校生ゴルファーを指導した際には、「上手いねー。インパクトの時にもう少し前に倒れるようにしてみて」と話し、自らクラブを握ってお手本を示します。「左の足を踏み込んで、手はもうちょっと楽に」。とても分かりやすい指導に、すぐにコツをつかめた様子。傍目からもぐんぐん上達していくのが分かりました。
そして、パターの練習も、引き続き後藤ティーチングプロと池田ティーチングプロがフォームをチェックしながら指導していきます。後藤プロは「アプローチの時は、必ず“何ヤードあるかな?”と頭の中で考えよう。2、3回素振りをしてから打ってみて。」すると、続々とカップにボールが入ります。
パターも子どもたちが“教えてほしいこと”を池田プロに聞きながらの贅沢な個人指導となりました。
お子さん
小学校4年生の時からゴルフをやっています。おじいちゃんやお父さん、お母さんと一緒にコースを回ることもあります。今日は基本の基本を教えてもらえて、いい練習になりました。星野プロには、ドライブショットを手とり足とり教えてもらえてうれしかったです。
お母さん
今回初参加です。これまでに4回ほど家族でコースを回りました。パター練習での「最後までボールを見ていて」というアドバイスがとても的確で、私自身の勉強にもなりました(笑)。プロから教えていただく機会はそうそうないので、本当によかったです。また来年参加したいです。
お子さん
ドライバーで上手に飛ばすことができました。星野プロから「最後まで振り切るんだよ」と教えてもらって、上手にできたのがうれしかったです。今日ここに来て、もっとゴルフが好きになりました。
お父さん
私がゴルフ好きなので、娘を打ちっぱなしに連れていくこともあります。今日のレッスンは、私の方が参考になりました。娘も、アプローチ、パッティングともに上達していたので、とてもうれしいです。
楽しかった2時間のレッスンは、あっという間に終了。親御さんたちも、お子さんたちが星野プロに指導してもらっている姿を撮影するなど、とても熱心でした。
星野プロも「今回もとても上手な子がいて、将来がとても楽しみですね」と話したように、このジュニアゴルフ教室の経験者から、日本プロゴルフ界を引っ張っていく選手が生まれる日も近いかもしれません。
今回も自分で道具をそろえて持ってくるお子さんも多く、親御さんともども本気度が違うなと思いましたね。ただ、子どものころには、とにかく楽しんでゴルフをするのが大切。自然体でいいと思いますし、興味を持てば自然と「上手くなりたい」という欲が出てくるんです。押し付けてしまうと、子どもはとたんに嫌になってしまいますからね。
初心者の子どもたちには、楽しんでもらえるようにあえてゲーム感覚でできるメニューにしました。子どものうちには、ゴルフに限らずいろいろなスポーツをやってほしいと思います。ゴルフというのは、自分の体を意のままに動かさなくてはならないスポーツです。そして、体を意のままにできないからこそ難しいんです。でも、いろいろなスポーツをやっていると、その経験から体を上手に動かすことができるようになりますよ。
お子さんたちがとても楽しそうにしていたのでよかったです。また、参加してくれたみなさんがとても真面目だという印象を受けました。小さなお子さんの場合は、楽しくないと続けることはできません。ですから、練習も楽しませるようなものがいいと思います。こうしたゴルフ教室などのイベントに参加して、ゴルフを好きだという気持ちを育てるのもいいと思います。
お子さん
今日はパターの練習が楽しかったです。自分で狙ったところに入ったので、とてもうれしかったです。腰を曲げてしっかりした姿勢をとるということを教えてもらったので、これからの練習のときにもやってみたいと思います。
お父さん
昨年応募したのですが外れてしまいました。今回は、参加することができてよかったです。親戚からゴルフセットをいただいたので、始めてみました。普段はクラシックバレーをしているのですが、今日の様子を見ていたらとても楽しそうでした。ですので、今後もゴルフは続けさせたいと思います。