第7回目を迎える「カメイ・星野英正ジュニアゴルフ教室」が、利府ゴルフ倶楽部で行われました。ここ数年、悪天候のために屋内練習場での開催が続いており、この会場でジュニアゴルフ教室が行われるのは、実に5年ぶりのこと。今回も、たくさんの応募者の中から選ばれた小学校低学年から中学生までのジュニアゴルファー計39人がプロの指導を受けました。
指導してくれるのは、もちろん星野英正プロ。そして、神保芳人ティーチングプロ、後藤美希子ティーチングプロ、池田早苗ティーチングプロの3名です。直接指導してもらえる貴重な機会に、子供たちも親御さんたちも気合十分。
午前の部は、初心者を中心に。そして午後の部は、中・上級者が集まり、それぞれレッスンを受けました。
午前の部は、初心者を中心に、小学生19人が集合しました。気温6度、強風が吹き付ける中での開会式で星野プロは「今、寒い人?僕もとても寒いです。だから、早くレッスンをして温まりましょう。けがのないように、楽しんで帰ってください」と挨拶。さらに、「先生に指導を受ける時には必ず“よろしくお願いします”、終わったら“ありがとうございます”と挨拶をしましょう」と指導しました。
19人の子供たちは、2つのグループに分かれます。星野プロ、神保ティーチングプロによるドライバー&アイアンレッスン、そして後藤ティーチングプロ、池田ティーチングプロによるアプローチ&パターレッスンです。
神保ティーチングプロはゴルフクラブの握り方から指導します。「今日は、握り方だけ覚えてくれたらいいよ」と、丁寧に教えてくれました。
星野プロも一人ひとりのフォームをチェックします。「体をまわして。こういうふうに腕をあげて」。体がぶれないよう、頭を押さえながら体感してもらいます。すると、それまで右にばかりそれていた打球が、真っ直ぐきれいな曲線を描くようになりました。
アプローチ&パットレッスンでは、まず、後藤ティーチングプロがグリーンでのマナーや芝を傷めない歩き方を指導。
次に、アプローチのスイングを指導してくれました。なかなかカップに入らなかった子供も、「カップに入ったら、なにかごほうびをあげようかな」と声をかけると、一様に本気モードに突入します。カップインした子供には拍手が起こり、和やかで楽しいレッスンとなりました。
パットレッスンでは、池田ティーチングプロが「小さい振りで大丈夫。教室での掃除の時間を思い出して。手首を柔らかく、ゴミを掃く感じ」と指導します。とても分かりやすい表現に、子供たちは瞬く間に上達していきます。
とても寒い中でのレッスンでしたが、子供たちはとても楽しく元気いっぱいにゴルフを楽しんでいました。そして最後に、星野プロのデモンストレーションが行われました。プロのショットをすぐに目の前で見られる貴重な体験に、子供たちよりも親御さんたちのほうが大興奮!「おー」という歓声と拍手が巻き起こりました。
星野プロは「みんなも練習すればできるようになるから、がんばって練習してくださいね。そして、今日楽しく過ごすことができたのは、お父さんやお母さんがみんなをここに連れて来てくれたおかげです。必ずありがとうと言いましょう」と話し、午前の部は終了しました。
お子さん
優しく教えてもらったし、分かりやすかったです。ドライバーの時に、脇を締めるように星野プロにアドバイスしてもらいました。教えてもらった途端に、真っ直ぐ遠くまで飛んで球筋がよくなったので、びっくりしました。アプローチ練習は難しかったです。
お父さん
ミヤギテレビのホームページを見て応募しました。昨年も応募したのですがはずれてしまったので、今回参加することができてよかったです。息子は、被災地支援の一環で行われたスナッグゴルフに参加したことがあったのですが、普通のゴルフの経験はあまりないので、こうしてプロの方に直接指導していただける貴重な機会をいただき、感謝しています。
お子さん
3歳からゴルフをやっています。今日はとても楽しかったです。私は、足をあげてしまうクセがあったのですが、それはやっちゃいけないと言われたので直しました。そうしたら、少しボールが遠くまで飛んでいったのでうれしかったです。将来は、ピアノの先生になるのが夢ですが、ゴルフはずっと続けていきたいと思います。
お父さん
私がゴルフ好きで、将来一緒にコースを回れたら楽しいだろうなと思い、娘にゴルフを始めさせました。仙台に来る前は仕事の都合で広島に住んでいて、娘はそこでゴルフ教室にも通っていました。こうしてコースで練習できたことは、とてもいい経験になったと思います。
午後の部は、コースを回った経験のある中・上級者20名が集合しました。
まずは、星野プロのデモンストレーションです。親御さんたちはスマートフォンで撮影し、子供たちもその美しいショットに釘付けになります。
星野プロは、一人ひとり打席をまわり、クラブの握り方から振り方、自分では気付かないクセなどをわかりやすく丁寧にアドバイス。
「上手いね。でもバックスイングをもう少し大きくしてみよう。右足をふんばって我慢して。僕がゴルフを始めたころに似ているけど、僕よりも上手いよ(笑)」と。
一方、パターの練習では、後藤ティーチングプロと池田ティーチングプロがフォームをチェックしながら一人ひとり指導していきます。
「パターは、打ち終わってからが大事。バックスイングと同じかそれより大きく振ってみて」と。
さすがは中・上級者だけあって、ちょっとしたアドバイスをもらっただけで子供たちはすぐにコツをつかみました。
お子さん
4月で6年生になります。小学生最後の年となるので、大会でいい成績が残せるように、一生懸命練習しています。私の場合、5番ウッドはもともとドローボール(打球が利き腕の反対側へ曲がるボール)だったのが、ここしばらくフェードボール(打球が利き腕側に曲がるボール)になっていました。でも、星野プロから、足のフォームを直してもらったら、またドローボールになりました!4月に試合を控えているので、そこでは、ラウンド80台で3位以内に入りたいと思います。
お母さん
将来プロになりたいという思いがあるのももちろんですが、最近は同じ年くらいの子が活躍するととても悔しい気持ちになるようです。自分の練習不足から、ライバルとの差が出てしまうことが分かったためか、練習量が増えました。がんばったらがんばっただけ成果があがるということを自覚したようです。
お子さん
星野プロはスイングがとてもキレイで、僕の憧れの選手です。昨年、このジュニアゴルフ教室に参加した時に、憧れの星野プロから「星野2世」といってもらいました。それがモチベーションになって、昨年は東北大会で8位を獲ることができました。今日の練習では、ドライバーとアプローチのアドバイスがすごくよかったので、これからの練習の参考にしたいと思いました。4月から中学3年生になるので進路を考える時期ですが、僕は東北高校のゴルフ部に入りたいです。なので、東北高校への進学を希望しています。
お父さん
普段は神保ティーチングプロに指導をお願いしています。昨年星野プロにほめてもらったのがとてもうれしかったようで、それをモチベーションに練習をがんばっていたと思います。ほかにも、星野プロが中学に入ってからゴルフを始めたという話が、本人にとっては支えになっているようです。本当にいい機会を提供していただき、ありがとうございました
楽しかった2時間のレッスンは、あっという間に終了。親御さんたちも、お子さんが星野プロに指導してもらっている姿を撮影するなど、とても熱心でした。
閉会式では星野プロが子供たちの質問に答えてくれました。
「星野プロは何歳からゴルフを始めたのですか?」という質問には「僕は中学1年生からゴルフを始めました。君たちのように小さいうちからやっていたら、もっと上手くなっていて今ごろはアメリカツアーを回っていたかもしれないね」と笑いながら答えます。
お父さんからも質問があがりました。「ゴルフは持久力の必要なスポーツだと思うので、息子にはマラソンもやらせているのですが、ほかにやらせるべきスポーツはありますか?」と聞くと、星野プロは「中学3年生くらいまでは、いろいろなスポーツをするのが一番。筋肉トレーニングをしてしまうと、身長が伸びなくなってしまいますよ」とアドバイス。
そんな星野プロに「子供のころは、どんな練習をしていたのですか?」と聞くと、「とにかくたくさん打ったよ。中学生の時には、一日1000球。それも、毎日自転車で家から1時間の練習場に通ったんだ。毎日2時間自転車に乗っていたのも、いい運動になったよ。でも、なによりも皆さんくらいの年齢の時は、とにかくゴルフを楽しんでほしい。練習が大変だからといって、嫌いにならないでほしいです」と話しました。
このジュニアゴルフ教室をきっかけに、将来の日本プロゴルフ界を引っ張っていくような人材が生まれたら素晴らしいですね。
お子さん
優しく教えてもらったし、分かりやすかったです。ドライバーの時に、脇を締めるように星野プロにアドバイスしてもらいました。教えてもらった途端に、真っ直ぐ遠くまで飛んで球筋がよくなったので、びっくりしました。アプローチ練習は難しかったです。
お父さん
ミヤギテレビのホームページを見て応募しました。昨年も応募したのですがはずれてしまったので、今回参加することができてよかったです。息子は、被災地支援の一環で行われたスナッグゴルフに参加したことがあったのですが、普通のゴルフの経験はあまりないので、こうしてプロの方に直接指導していただける貴重な機会をいただき、感謝しています。